【映画レビュー】オールド・ガード / The Old Guard
シャーリーズ・セロンが何世紀も生き続けている不死身の傭兵「オールド・ガード」のリーダーを演じるNetflixオリジナル映画『オールド・ガード』。
シャーリーズ姐さんがアマゾン女族の両刃斧“ラブリュス”などの数々の武器を手に派手なアクションをかましまくってくれます。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、『アトミック・ブロンド』に続く姐さんのアクション女優っぷりを堪能できる本作ですが、アクション映画としても面白く、かつキャラクターを掘り下げていけば、いくらでもいろいろなスピンオフが作っていけそうな題材となっています。
Netflixで公開されて1週間で驚異的な視聴数を記録したということで、注目度も大きく、これはシリーズ化が期待できそう…。
STORY
ある依頼を受けたアンディ率いる5人の傭兵「オールド・ガード」が、南スーダンへ向かう。しかしそれは、不死身の身体を持つオールド・ガードたちを捕らえ、彼らの肉体の秘密を研究しようとする製薬会社の仕掛けた罠だった。全身に銃弾を浴びつつも復活して逃げたオールド・ガードたちは、ある夢を見た。それは新たな仲間の出現を暗示するものだった。その頃、海兵隊の女性兵士・ナイルは、自身の身体に異変が起きていることに気づく…。
解説
紀元前、はるか古代ギリシャの昔から生き続けてきたアンディことアンドロマケ・オブ・スキタイを主人公とする本作。
グレッグ・ルッカ&レアンドロ・フェルナンデスの原作コミックスを実写化したアクション映画です。
死なないことで、異端扱いされたり魔女扱いされたりしながらも、その特性を武器に傭兵として生きてきたアンディは、同じく不死身の身体を持った仲間達と出会い、「オールド・ガード」という傭兵組織を結成します。
十字軍から南北戦争、太平洋戦争まで、彼らは世界中の戦争や紛争に携わってきたのです。
何百年、何千年も若い肉体を保ったまま、戦い続けてきた「オールド・ガード」の面々は、まさに百戦錬磨。
剣や斧といった昔からの武器だけでなく、銃器やITガジェットなどの扱いにも長けています。
もちろん、武器だけでなく接近戦においても様々な戦闘スタイルを経験し、会得しているのです。
そんな特殊なキャラクターを演じるにあたり、俳優陣は激しいアクショントレーニングを重ねたそう。
その戦闘シーンには日本の柔道や合気道、剣道、中国武術の太極拳に洪家拳、グレコローマン型レスリング、パンクラチオン、シラット、カリ、テコンドーなど、世界各地の武術が取り入れられており、見所たっぷり。
ある意味、世界最強の格闘を見ることができます。
この作品はNetflixオリジナル作品ですが、製作を手がけたのはシャーリーズ・セロン率いる製作会社「Denver and Delilah Productions」。
この「Denver and Delilah Productions」製作の映画の多くで主演を務めるシャーリーズ・セロンは『モンスター』では実在の殺人犯を演じてアカデミー賞主演女優賞を獲得し、『ヤング≒アダルト』ではイタいアラフォー独身女子を、『アトミック・ブロンド』では凄腕の女スパイを、『スキャンダル』では特殊メイクを施して実在の人気キャスター、メーガン・ケリーを演じています。
その幅広さと変幻自在ぶり、イメージを限定せず様々な役柄にチャレンジし続ける彼女は、まさに女優として、プロデューサーとして、映画人として唯一無二の存在と言えるでしょう。
そして本作『オールド・ガード』では、劇場公開ではなくNetflixというプラットフォームを舞台に、素晴らしいヒット作を打ち立てました。
この『オールド・ガード』は、アクション女優として、そしてプロデューサー、映画人としてのシャーリーズの才能と存在感を実感できる一作となりました。
作品情報
『オールド・ガード』(125分/アメリカ/2020年)
原題:The Old Guard
公開:2020年7月10日(Netflixにて配信)
原作・製作総指揮・脚本:グレッグ・ルッカ
原作:レアンドロ・フェルナンデス
監督:ジーナ・プリンス=バイスウッド
製作:ベス・コノ/ダナ・ゴルドベルク/デヴィッド・エリソン/A・J・ディックス/ドン・グレンジャー
音楽:ハウシュカ/ダスティン・オハロラン
製作・出演:シャーリーズ・セロン
出演:キウェテル・イジョフォー/キキ・レイン/ハリー・メリング/マティアス・スーナールツ/マーワン・ケンザリ/ルカ・マリネッリ/ベロニカ・グゥ
Official Website:https://www.netflix.com/title/81038963
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