【映画レビュー】カリフォルニア・ダウン / San Andreas

ポスター アクリルフォトスタンド入り A4 パターンA カリフォルニア・ダウン 光沢プリント

5月30日の公開予定が延期になり、約3ヶ月後に無事日本でも公開される運びとなった映画『カリフォルニア・ダウン』

捜索救難を生業とするロサンゼルス消防局で捜索救難ヘリのパイロットの父親が、未曾有の非常時に、職務を放り出し、ロサンゼルスにいる妻とサンフランシスコにいる娘を救いに行く物語です。

この父親を演じるのは、ザ・ロック様ことドウェイン・ジョンソン
確かにね、あの二の腕を持つロック様だったら、どんな災害の時も助けてくれそう。

それにしても、マグニチュード9.6の地震というものは、史上最大で凄まじいけれど、あんなに簡単に街が崩壊するものなのでしょうか。
ゴールデンゲート・ブリッジもすぐに壊れちゃうし。
アメリカの建築物の耐震基準は果たしてどのくらいのものなのか…。

自分にはまったく関係ないけれど、この映画の公開後、カリフォルニアの地価とか下がっちゃったりしないんでしょうか。
あんな地震が来ることがあるかもしれないと思うと、ちょっとカリフォルニアで暮らすのを躊躇してしまいますね。
まあ、日本の東京に住んでいる人間が言っても、説得力がない気もしますが。。。

<STORY>

ポスター A4 パターンC カリフォルニア・ダウン 光沢プリント

ロサンゼルス消防局で捜索救難ヘリのパイロットを務めるレイ。かつての哀しい事故から妻のエマとすれ違いが多くなり、離婚間近だった。レイがネバダ州で起こった巨大地震の救助に向かっていた時、カリフォルニアでも大地震が発生。エマはロサンゼルスに、娘のブレイクはサンフランシスコにいた。ヘリでロサンゼルスに向かったレイは高層ビルにいたエマをなんとか助け出し、ブレイクを救うため、エマと二人でサンフランシスコへ向かう…。

<解説>

ポスター A4 パターンB カリフォルニア・ダウン 光沢プリント

アメリカはカリフォルニア州の太平洋岸に1300キロにわたって続くサン・アンドレアス断層。
この断層のずれが原因となり、ロサンゼルス、サンフランシスコといった大都市を含むカリフォルニア一帯で起こるマグニチュード9.6の地震の模様を、ある一組の家族を中心に描いた本作。

ザ・ロック様演じるレイは、カリフォルニアの地震の直前にネバダ州で起こった地震の救難へ行こうとヘリに乗っていました。
そんな時に起こったカリフォルニアの大地震。
携帯電話で妻のエマがロスの高層ビルの最上階で窮地に陥っていると知ったレイは、すぐさま彼女を救助しにロスに向かいます。
危機一髪でエマを救ったレイは、そのまま(いちおう電話で職場には許可を得て)娘を救いにサンフランシスコに向かうのです。

アレクサンドラ・ダダリオ演じる娘のブレークも、父親の教えを信じ、極限の状況で生き残るための行動を開始します。
そして、父が助けに来てくれることを信じ、流れに従って避難するのではなく、高いところを目指し、一般の人と違う方向を目指すのでした。

一方、レイとエマの夫婦は、ヘリ、車、小型飛行機、モーターボートと様々な手段を駆使してサンフランシスコに向かい、娘のブレークを探します。
さすがロック様が演じているだけあって、どんな無茶をしても説得力があるのが不思議。
飛行機だってモーターボートだって、彼にとってはお茶の子さいさいです。

そして、地震後に津波に襲われた娘を救うためのミッションを遂行するうち、彼ら家族は再び絆を強めていくのでした。。。

レイの他に、この映画で重要な役割を果たすのが、ポール・ジアマッティ演じる地震研究者のローレンス博士。
ウィル・ユン・リー演じる、友人で同僚のキム・チャン博士と二人で地震予知の研究をしていた彼ですが、いよいよ予知システムが完成したかと思ったその時、地震でダムが決壊し、キム博士を亡くしてしまいます。

ローレンス博士は、仲の良かったキム博士のためにも、カリフォルニア一帯に地震が発生することを多くの人に知らせようと奮闘するのです。
ローレンス博士の説明は、「今どういう原因でどういった地震が起きていて、それが今後どうなるか」を観客に説明する役割をも果たしています。
彼のおかげで、ストーリーがよりわかりやすくなるのでした。

『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』でもドウェイン・ジョンソンの父性を描いたブラッド・ペイトン監督、本作でも彼のたくましい父親っぷりを描いています。
あんな未曾有の災害の中、ああやって家族のために行動できる父親は、一握りでしょう。
彼が英雄的行動をしたからと言って、彼のような行動を取れない父親を責める人はいません。
むしろ日本では、自分の職務を捨てて、自分の家族だけを救助に向かった彼を責める人もいるかもしれませんね。

そういった意味では、レイは、まさにアメリカ的な理想の父親像なのかもしれません。

まあ、激しい地震、すさまじい津波がリアルに描かれたこの作品、日本においては特に、かなり観客を選ぶ作品であることは間違いありません。
しかし、ディザスター・ムービーでここまで徹底的に自分たちが暮らす街を壊してしまうハリウッドっていうのは、やっぱりすごいところですね。。。

『カリフォルニア・ダウン』(114分/アメリカ/2015年)
原題:San Andreas
公開:2015年09月12日
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場:新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて
製作総指揮:ブルース・バーマン
製作:ボー・フリン
監督:ブラッド・ペイトン
脚本:カールトン・キューズ
撮影:スティーヴ・イェドリン
プロダクション・デザイン:バリー・チューシッド
音楽:アンドリュー・ロッキングトン
出演:ドウェイン・ジョンソンカーラ・グギノカイリー・ミノーグアレクサンドラ・ダダリオヨアン・グリフィズ/アーチー・ポアンジャビ/ポール・ジアマッティ/ヒューゴ・ジョンストン・バート/アート・パーキンソン/コルトン・ヘインズ/トッド・ウィリアムズ/ウィル・ユン・リー/マット・ジェラルド
Official Website:http://wwws.warnerbros.co.jp/californiadown/

San Andreas
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