コンテンダー / The Runner

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2010年に実際に起こったメキシコ湾原油流出事故を題材に、ニコラス・ケイジが被害を受けたルイジアナ州の政治家を演じる映画『コンテンダー』

ニコラス・ケイジ演じる主人公のアメリカ合衆国下院議員、理想に燃える熱い政治家なのですが、女にはだらしないというのが、いかにもニコラス・ケイジらしいところ。
セックス・スキャンダルで身を慎まなければならない中、自身の広報コンサルタントとデキてしまうあたり、ものすごーく人間らしさを感じさせてくれる役どころです。

 

<STORY>
2010年、メキシコ湾の沖合80kmにある海底油田から原油流出する事故が起こる。直接に被害を受けたルイジアナ州選出の下院議員、コリン・プライスは、その事故に関する演説で、一躍時の人となる。その支持率上昇を受けて上院議員を目指すこととなったプライスだが、漁師の妻との情事の動画がインターネットで流出。とたんに逆風が吹き始める。家を出て妻とも別居を始めたプライスは、広報コンサルタントのケイトとも深い仲となるが…。
 

<解説>

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メキシコ湾原油流出事故をきっかけに一躍地元のヒーローとなり、上院への進出を目指し始めた政治家が、セックススキャンダルで一転、凋落していく様子を描いた本作。

ニコラス・ケイジ演じる主人公のコリン・プライスは、本来は真面目ながらも、女と酒にはだらしない男。
ピーター・フォンダ演じるコリンの父親も、元市長ながらも酒で失敗した過去を持っています。

コリンは、そんな父親を嫌いながらも、父親と同じような失敗をしてしまうのです。
そして、そんな失敗の最中にも、妻以外の女性に癒しを求めてしまう、という…。

コリンは、心底悪い人間でもないけれど、良い人間でもない、弱さを持った普通の男です。
そんな彼ですが、議員としてはそれなりに優秀な面も。
でも、危機に直面することとなり、ただやみくもに走りまわることとなるのです。

でも、なんだかんだ言ってものを言うのは、お金を持った人物だったりするのですね。
自分なりの政治理念ももともと持っていたコリンだけれど、その政治理念も、時々の状況によって変わらざるをえなくなり…。

この映画『コンテンダー』、実在の事故を題材に、アメリカの議員の一つの現実を描き出しています。
やはり、巨大な権力を持つわけでもない一議員というのは、政治の歯車にすぎなかったりするのですね。。。

『コンテンダー』(90分/アメリカ/2015年)
原題:The Runner
公開:2015年11月28日
配給:ファインフィルムズ
劇場:新宿バルト9ほかにて
監督・脚本:オースティン・スターク
製作総指揮:サム・ビスビー/ガルト・ニーダーフォファー
製作:ビンゴ・グベルマン/ベンジー・コーン/クリス・パパヴァジリウ
撮影:エリオット・デイヴィス
美術:マイケル・グラスリー
音楽:ザ・ニュートン・ブラザーズ
編集:マイケル・R・ミラー
出演:ニコラス・ケイジピーター・フォンダサラ・ポールソンコニー・ニールセンウェンデル・ピアース/シエラ・ペイトン/ララ・グライス
Official Website:http://www.finefilms.co.jp/contender/

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