【映画レビュー】映画 暗殺教室
タイトルから、『バトル・ロワイアル』、『悪の教典』、『神さまの言うとおり』などのような、生徒虐殺学園映画かと思ったら、意外とハートウォーミングでコメディな『映画 暗殺教室』。
その突拍子もない設定を受入れられるかどうかで評価は変わってくるのかもしれませんが、私はかなり楽しめました。
逆に、原作コミックスも読んでいないし、アニメも見ていないので、先入観やキャストへの違和感を持たずに観ることができたのも、大きかったかもしれませんが。
ただ、この映画、ほとんど18歳以上の俳優たちが中学生を演じているんですね。
それはそれで、映画のお約束としてはまったく問題ないと思うのですが、その生徒たちの中で、一人だけ子どもみたいに見える、体が出来上がっていない生徒がいるんです。
それは、堀部イトナを演じている、加藤清史郎くん。
2001年生まれの加藤清史郎くん、2015年3月現在でリアル中学生。
撮影時に中1だったとしても、やっぱり中学生だったら彼くらいの身長で、まだ体が出来上がっていない生徒もいるはず。
原作の設定もあるのかもしれませんが、彼一人だけ小さく見えてしまうせいで、他の生徒の体の出来上がり具合が、ついつい気になってしまったりもしたのでした。。。
<STORY>
名門進学校と言われる椚ヶ丘中学校。しかし3年E組は落ちこぼれクラスとして校舎も隔離されていた。そんな3Eに、担任教師として謎のタコ型生物がやって来た。月の7割を破壊し、1年後には地球破壊を予告したその生物はなぜか自ら政府に提案し、椚ヶ丘中学校3年E組の担任になったのだ。生徒たちは卒業するまでにその生物を暗殺しなければならない。気の弱い潮田渚、問題児の赤羽業ら、3Eの生徒たちはその生物を“殺せんせー”と呼び、彼の暗殺に励むが…。
<解説>
背伸びすると3メートルくらいになり、最高速度マッハ20で移動できるタコ型の超生物。
月の7割を破壊し、さらに地球破壊をも予告したこの生物を殺すための暗殺要員として選ばれたのは、椚ヶ丘中学校3年E組の生徒たち。
担任教師として赴任してきたこの超生物を殺すため、彼らは毎日暗殺の腕を磨きます。
しかし、この超生物を“殺せんせー”と呼び、いろいろな授業を受けるうちに、彼らの間には不思議な絆が生まれ始めます。
生徒を演じるのは、山田涼介、菅田将暉、優希美青、竹富聖花、橋本環奈ら、今を時めく若手俳優たち。
まさにマンガのような世界観の中、協力しあいながら、楽しそうに暗殺に励んでいます。
実は本作の撮影は、約1ヶ月をかけて、合宿形式で行われたそう。
まさに、若手俳優たちが同じ釜の飯を食って協力し合いながら、撮影を乗り越えてきたのです。
フィクショナルな世界観だからこそ、彼らのリアルな仲の良さが際立ち、作品にリアリティを与えているのかもしれません。
また、彼らを取り巻く大人たち、椎名桔平演じる防衛庁の烏丸、高嶋政伸演じる防衛庁空挺部隊の鷹岡、知英演じる凄腕の殺し屋のビッチ先生も、のびのびと楽しそう。
本作の監督、羽住英一郎は、「海猿」シリーズなどを手がけてきた監督です。
俳優たちを盛り上げて、チームワークを作り上げてそれを作品に反映させるのが得意な監督なのでしょうね。
その生徒たちのチームワークの良さ、大人たちの振り切ったノリのいい演技こそが、この作品を現代らしい青春映画にしているのだと思います。
あ、もちろん本作にも羽住映画おなじみのエンドロールは健在です。
シリアスすぎないこういった作品には、俳優たちの素顔が見える楽しそうなエンドロールがよく合いますね。
『映画 暗殺教室』(110分/日本/2015年)
公開:2015年3月21日
配給:東宝
劇場:全国にて
原作:松井優征
監督:羽住英一郎
脚本:金沢達也
出演:山田涼介/菅田将暉/加藤清史郎/加藤雄飛/長村航希/高橋紗妃/上原実矩/宮原華音/山本舞香/優希美青/荒井祥太/志村玲那/小澤顧亜/市川理矩/吉原拓弥/大岡拓海/菅原健/竹富聖花/大熊杏実/田中日南乃/金子海音/武田玲奈/岡田隆之介/三河悠冴/高尾勇次/佐藤ありさ/長谷川ティティ/椎名桔平/知英/高嶋政伸/橋本環奈/葵わかな
声の出演:二宮和也
Official Website:http://www.ansatsu-movie.com/
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