恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム / Om Shanti Om
これぞボリウッド!という感じの、歌って踊るインド映画『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』。
現在のボリウッドを代表するスター俳優シャー・ルク・カーンが1970年代の大部屋俳優と、2000年代の二世スター俳優の二役を演じています。
ヒロインを演じるディーピカー・パードゥコーンの大輪の芍薬のような魅力や、中盤のパーティーシーンに登場する大勢のインドのスター俳優たちの歌と踊りの数々に、思わず酔いしれてしまいました。。。
<STORY>
1977年のボンベイ。スターを夢見る脇役俳優のオームは、若手のスター女優・シャンティに恋をしていた。実はシャンティはプロデューサーのムケーシュと極秘結婚し、妊娠までしてたのだった。しかし、ムケーシュはシャンティを疎ましく思っており、シャンティを映画のセットに閉じ込め、火をつける。彼女を助けようとしたオームもろとも、セットは爆発し…。30年後、爆発事故の夜に生まれたオームという青年は、スター俳優になっていた。
<Cheeseの解説>
“輪廻転生”の思想に基づいて描かれたこの作品。
シャンティというスター女優に恋をした大部屋俳優・オームは、シャンティが彼女の秘密の夫・ムケーシュに殺されるところに居合わせ、自分も命を落としてしまいます。
しかし、死の瞬間にあるスター俳優とその身重の妻と出会い、そのスター俳優の子ども・オームとして輪廻転生してしまうのです。
そして30年後、オームはスター俳優となり、シャンティそっくりの女優と出会うのです。
彼はその出会いをきっかけに、30年前の大部屋俳優・オームだった時の記憶を思い出し、ムケーシュへの復讐を企てるのですが。。。
俳優が主人公というだけあって、舞台の多くが撮影所となっています。
70年代の牧歌的な撮影所、現代の華やかな撮影所など、いろいろな舞台裏が垣間みられてなかなか楽しいです。
そして、スター俳優の二世俳優が主人公となる後半は、インドのスター俳優が続々と登場したり、インドのセレブリティライフが描かれていたりして、そこもファンサービス満点。
シャー・ルク・カーンの見事な腹筋6パックを見ることができるだけでも、ファンは満足なのではないでしょうか。
華やかで楽しく、やがて哀しき物語…。
インドらしい、輪廻転生と恨みの物語を思いっきり現代的な演出で蘇らせた、踊り出したくなる「これぞボリウッド・ムービー!」な一作です。
『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』(169分/インド/2007年)
原題:Om Shanti Om
公開:2013年3月16日
配給:アップリンク
劇場:渋谷シネマライズほか全国にて順次公開
監督:ファラー・カーン
出演:シャー・ルク・カーン/ディーピカー・パードゥコーン
公式HP:http://www.uplink.co.jp/oso/
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