【映画レビュー】モンスターズ・ユニバーシティ／ Monsters University

2013/6/19 外国映画ま行, 映画レビュー

2002年にピクサーによって製作された、モンスターのサリーとマイクが大活躍する映画『モンスターズ・インク』。
この作品の前日譚となる映画『モンスターズ・ユニバーシティ』が登場しました。

このシリーズ、私にとっては個人的になんとなく思い入れ深いものがあります。
といっても大したことではないのですが、私が映画情報サイトで仕事を始めた頃、初めて記者会見に取材に行ったのが、確かこの『モンスターズ・インク』のプロデューサーの来日記者会見だったのです。

ドキドキしながらカメラマン席に並び、メモを取りながら写真撮影したよなあ…と、10年前の若き日の自分を思い出したりしたのでした。。。

＜STORY＞
優秀な成績で憧れのモンスターズ・ユニバーシティ怖がらせ学部に入学した小さなモンスターのマイク・ワゾウスキ。そこで出会ったエリート“怖がらせ屋”一族出身のサリーことジェームズ・P・サリバンとマイクは、対立してばかりいた。ある日、試験中にケンカをしたマイクとサリーは怖がらせ学部から追放されてしまう。怖がらせ学部に復帰するため、マイクとサリーは落ちこぼれモンスターたちと“怖がらせ大会”に参加することを決めるが…。

＜解説＞
前作『モンスターズ・インク』ではきっちり出来上がった会社員の“怖がらせ屋”だったサリーとマイク。
でも今作の彼らは、その“怖がらせ屋”になるための学問を修めるため、大学“モンスターズ・ユニバーシティ”に通っている大学生です。
名門“怖がらせ屋”の家系に生まれ、体格などにも恵まれた自信家で人気者なリア充・サリーと、体が小さくまったくみんなから怖がられない、でも努力だけは人一倍しているガリ勉・マイク、彼らは正反対のタイプ。
その正反対の二人が、自分たちの感情とはウラハラに、“怖がらせ学部”に戻るため、力を合わせて戦うことになるのです。

彼らの仲間になるのは、落ちこぼれサークル“ウーマズ・カッパ”の面々。
“怖がらせ学部”を辞めさせられたマイクとサリーは、“ウーマズ・カッパ”チームの一員として“怖がらせ大会”に出場し、一位を獲得して“怖がらせ学部”に戻ろうとします。
最初は“ウーマズ・カッパ”の面々をバカにし、お互いに嫌いあっていたマイクとサリーは、一緒に困難な局面を打破していくうちに、それぞれに信頼関係を築き、友情を育てていくのでした。
そして、お互いを信じ、信じられない冒険に乗り出していくのです。。。

この10年間、多くの人びとに愛されて来たモンスター、マイクとサリーの若き日の未熟な姿は、人間らしく（モンスターらしくと言うべき？）も愛らしいものでした。
若気のいたりって、モンスターの世界にもあるものなのですね。。。

それにしても、CGアニメというのは、やはり便利ですね。
実写映画だと、ある作品の10年後に、その作品の主人公たちが18歳の頃を描こうとした場合、別の俳優を起用するか特殊メイクをバリバリにしこむ必要があるでしょう。
しかし、CGアニメであればいくらでも主人公たちを若返らせることができるし、より激しいアクションをさせたりすることもできるのですから。
若き日のマイクとサリーの冒険、『モンスターズ・インク』ファンの皆さんも楽しめるはずの一作です。

『モンスターズ・ユニバーシティ』（111分／アメリカ／2013年）
原題：Monsters University
公開：2013年7月6日
配給：ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
劇場：TOHOシネマズ日劇ほか全国にて
製作総指揮：ジョン・ラセター／ピーター・ドクター／アンドリュー・スタントン／リー・アンクリッチ
監督：ダン・スキャンロン
音楽：ランディ・ニューマン
声の出演：ジョン・グッドマン／ビリー・クリスタル／チャーリー・デイ／スティーヴ・ブシェミ／ヘレン・ミレン／アルフレッド・モリーナ／デイヴ・フォーリー／フランク・オズ／ショーン・ヘイズ／ジョエル・マーレイ／ジュリア・スウィーニー／アレック・ミドロック／ピーター・ソーン／ジェフ・ピジョン／ジョン・ラッツェンバーガー
声の出演（日本語吹替え版）：田中裕二／石塚英彦
公式HP：http://www.disney.co.jp/monsters-university/