【映画レビュー】キングダム
日本映画界の隅の隅に身を置くものとして、あまりこういう言い方は好みではないのですが…。
ついつい、「これまでの日本映画にはないスケール」と言いたくなってしまう映画『キングダム』。
春秋戦国時代、紀元前200年代の中国を舞台にした歴史ドラマである本作、広大な中国大陸でロケを行い、日本での撮影では用意できないであろう数の人馬を用意し、スケールの大きな戦闘を見せてくれています。
<STORY>
時は春秋戦国時代。群雄が割拠する中華・西方。大将軍の王騎に憧れる戦災孤児の信と漂は、剣の腕を磨いていた。ある日、漂だけが王宮へ召し上げられるが、漂は傷を負って戻り、信の目の前で命を落とす。漂の遺言を聞きある場所に向かった信は、そこで漂そっくりの若き王・嬴政と出会う。王弟・成蟜のクーデターにあった嬴政は王宮から逃げ、彼の影武者だった漂は命を落としたのだ。信は漂の意志を継ぎ、嬴政と共に王宮の奪還のために立ち上がる。
<解説>
秦の始皇帝が中国大陸を統一するまでの姿を描く、原泰久の人気コミックス「キングダム」。
『GANTZ』などで知られる佐藤信介監督がこの人気コミックスの1巻から5巻までを壮大なスケールで描いたのが、本作『キングダム』です。
若き日の始皇帝・嬴政を演じるのは吉沢亮。そして、嬴政を支える信を山崎賢人が演じています。
この二人の若い俳優のキレッキレのアクションと、さらにその二人を軽くあしらう怪演を見せる大沢たかおや物語終盤の大格闘シーンを演じる坂口拓の重厚なアクション、さらに見事な小物っぷりを見せる本郷奏多の演技、ワイルドで美しい長澤まさみの山の長っぷりなど、見所もたくさん。
中国で撮影を行ったことで、日本映画ではなかなか実現できないスケール感をも備えたこの作品、なかなかのエンターテインメント大作としあがっています。
原作ではまだまだ続くであろう「キングダム」ワールド、これからも続いていきそうで、今後の展開がとても楽しみなシリーズが誕生しました。
『キングダム』(134分/日本/2019年)
公開:2019年4月19日
配給:東宝 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
劇場:全国にて
原作・脚本:原泰久
監督・脚本:佐藤信介
脚本:黒岩勉
音楽:やまだ豊
主題歌:ONE OK ROCK「Wasted Nights」(A-Sketch)
出演:山崎賢人/吉沢亮/長澤まさみ/大沢たかお/橋本環奈/本郷奏多/満島真之介/阿部進之介/深水元基/六平直政/高嶋政宏/要潤/橋本じゅん/坂口拓/宇梶剛士/加藤雅也/石橋蓮司/阿見201/一ノ瀬ワタル/大内田悠平/三元雅芸
Official Website:https://kingdom-the-movie.jp/
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