【映画レビュー】ワイルド・スピード EURO MISSION ／ Fast & Furious 6

ブラジルでの大仕事の後、カナリア諸島で暮らしていたドミニクの元に、DSSエージェントのホブスが訪ねて来た。彼は世界各地で重要機密を盗み出しているショウの一味を追っており、ドミニクにそのミッションを手伝って欲しいと言う。死んだはずの恋人・レティがショウの一味にいると知ったドミニクは、そのミッションに参加するため仲間たちを呼び集める。ドミニク、ブライアン、ローマンたちはロンドンに飛び、ショウのアジトを見張るが…。

2001年に始まり、キャストの入れ替えや出戻りなどありつつも、安定の人気を誇る人気カーアクション映画「ワイルド・スピード」シリーズ。
本作『ワイルド・スピード EURO MISSION』はシリーズ第6作目となります。

ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ジョーダナ・ブリュースターというメインキャストに加え、前作から仲間に加わったロック様ことドウェイン・ジョンソンに、彼らの仲間たち、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス、サン・カン＆ガル・ギャドットの異色カップルなどのフルメンバーが参戦。
しかも、死んだと思われていたミシェル・ロドリゲスまで戻って来ると言うのですから、もうファンにとってはたまりません。

さらには、前作『ワイルド・スピード MEGA MAX』で規模が大きくなり過ぎてちょっと薄まっていた“ストリートカーレース”感もちょっと復活しており、にもかかわらず、ハイウェイでの戦車とのカーバトル、飛行場での巨大なアントノフ124貨物飛行機とのカーバトルなど、カーバトルはさらに派手になっていたり…。
もう、見どころ満載で、とりあえずファンはニヤニヤしっぱなしな作品なのです。
とにかく観客を驚かせよう、ファンを楽しませようという気概がスクリーンからビンビン伝わってきます。

まあ、ルーク・エヴァンス演じる大物犯罪者のやってることがなんだか小者くさかったり、「そこロンドン？アメリカじゃね？」みたいなシーンや、「DSSエージェントってそんななの？」みたいに思ってしまう展開もありますが、そこはもう。

冒頭のシーンから、最後のTOKYOシークエンスまで、とにかく楽しませてくれる作品です。
いやー、いい女といいクルマ、ファミリーの絆にヤンキー的な愛の絆、「ワイルド・スピード」シリーズって、ホントに素敵なシリーズですね。