【映画レビュー】ちはやふる -上の句-
末次由紀の人気かるた漫画を映画化した作品の前編となる映画『ちはやふる -上の句-』。
ロングヘアにイメージチェンジした広瀬すずが、競技かるたに熱中する女子高生・綾瀬千早を、元気いっぱいに演じています。
この作品で描かれる競技かるた、小倉百人一首を取り合う“知のスポーツ”とも言えるようなアグレッシブな競技。
試合の模様は、まさにスポーツ。剣道や柔道のような、まさに真剣勝負です。
というわけで、この『上の句』こと前編で描かれているのは、その競技かるたに打ち込むアスリートたちの姿。
知のスポーツのアスリート達が、友情と努力で勝利を掴み取るまでを描いた青春ストーリーなのです。
小泉徳宏の手腕が光る本作、青春映画の名作と言える作品だと思います。
STORY
真島太一は、高校で綾瀬千早と再会する。千早は競技かるた部を創設しようと奮闘してしていた。実は小学校の頃、太一と千早は、福井に引っ越した綿谷新と三人で、かるたに熱中していた。競技かるた部には千早と太一の他に、かるた経験者の西田優征、呉服屋の娘の大江奏、変わり者の駒野勉らが入部。全国大会出場を目指す千早は、その熱量で部員たちを巻き込み、みんなかるたに夢中になっていく。実は千早には、全国大会で新と再会したいという願いがあった。
解説
2016年1月時点でコミックス累計発行部数1500万部を記録している末次由紀原作の人気少女コミックス「ちはやふる」。
この作品を、広瀬すず、野村周平、真剣佑という今を時めくキャストで描いたのが、本作『ちはやふる -上の句-』です。
二部作の前作となる本作は、“競技かるた”のチームが一つになるまでを描いています。
このチームメンバーとなるのは、競技かるた経験者の千早と太一、そして西田優征。
そしてかるた初心者の呉服屋の娘の大江奏、変わり者の駒野勉。
最初はバラバラだったこの5人が、かるたの特訓、そしてかるたの試合を通し、ひとつのまとまったチームになっていきます。
この模様は、まさにスポーツ青春映画そのものと言えるでしょう。
この前編で“友情”や“仲間との絆”を描いたということは、きっと後編の『ちはやふる -下の句-』では、千早と太一、そして新が加わった三人の“恋愛”にスポットが当てられるということでしょう。
こうやって前後編にわけることによって、それぞれのテーマをぼやけずにはっきり確立させることができており、この分割は大正解だったのではないでしょうか。
松岡茉優も加わって、かるたクイーンの座と共に、恋の鞘当ても行われるのか?
後編、かなり楽しみです。
作品情報
『ちはやふる -上の句-』(111分/日本/2016年)
公開:2016年03月19日
配給:東宝
劇場:全国にて
原作:末次由紀
監督:小泉徳宏
出演:広瀬すず/野村周平/真剣佑/上白石萌音/矢本悠馬/森永悠希/清水尋也/松田美由紀/國村隼/坂口涼太郎/広瀬アリス
Official Website:http://www.chihayafuru-movie.com/
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