【映画レビュー】トワイライト・サーガ／ブレイキング・ドーン Part2 ／ The Twilight Saga: Breaking Dawn – Part 2

2012/11/8 外国映画た行, 映画レビュー

ヴァンパイアの美青年と、特別な血を持つ人間の少女の禁断の恋を描き、熱狂的なファンを生み出した映画「トワイライト」シリーズの最終作『トワイライト・サーガ／ブレイキング・ドーン Part2』。

前作の『トワイライト・サーガ／ブレイキング・ドーン Part1』では、ヴァンパイアのエドワードと人間のベラがとうとう結婚し、幸せな新婚生活から恐ろしい妊娠状態に突入し、ラブストーリーからホラー映画に変わってしまったような印象を受けました。

そして今作も、やはりラブストーリーという側面は薄く…。
エドワードとベラの間に生まれたレネズミという娘を守るための、カレン家の戦いを描くアクション映画に様変わり。

ヴァンパイア同士が激しく激突し、ざっぱざっぱと切り株が乱れ飛ぶ、一風かわったアクション・バイオレンス・ラブストーリーとなっています。

STORY

ヴァンパイアのエドワード・カレンと結婚したベラは、ハーフ・ヴァンパイアのレネズミを出産し、ヴァンパイアに転生する。カレン家の一員となり、家族三人で幸せに暮らそうとしていたベラたちだが、レネズミを人間の子どもが転生した“不滅の子”と間違えたヴァンパイアの王族・ヴォルトゥーリ族がレネズミを狙い始める。カレン家は世界中からヴァンパイアの仲間を集め、オオカミ族と共にヴォルトゥーリ族と戦うことを決意する…。

解説

“トワイライター”と呼ばれる熱狂的なファンを生み出したこの「トワイライト」シリーズ。
私はそれほどのファンと言うわけではないのですが、ちょっとクセになる感覚はよくわかります。
バカバカしい演出を、大真面目に大げさに、耽美な雰囲気でやってくれるので、半笑いを浮かべつつも、ついつい次にどんな演出を見せてくれるのか、楽しみになってきちゃうんですよね。

前作『トワイライト・サーガ／ブレイキング・ドーン Part1』からは監督がビル・コンドンに変わったのですが、この耽美かつ大げさな演出は相変わらず。
むしろ、ホラーにより過ぎちゃったり（前作）、アクションにより過ぎちゃったり（今作）、ビル・コンドンってば、思う存分やり過ぎちゃってる気もします。

今作は、生まれて早々に7歳くらいの大きさまで成長してしまったレネズミを守ろうとするカレン家とカレン家に味方するヴァンパイアたちの戦いを描いています。
レネズミを“不滅の子（人間のこどもがヴァンパイアに転生した子のこと）”と勘違いしたヴォルトゥーリ族は、徒党を組んでカレン家を襲ってきます。

やがて、大規模な戦闘が始まり、オオカミ族も入り交じって、ヴァンパイア同士のちぎっては投げ、ちぎっては投げの激しい戦いが始まります。

この戦いをこの戦闘法で真剣にやっちゃうヴァンパイアもすごいし、そのオチを大真面目に映画化しちゃうハリウッドもすごい。
やっぱりクセになりますね。
なんだかんだ言って、面白いし。

それにしても、“トワイライター”の皆様は、この最終作に納得しているのでしょうか…。
ちょっと、気になります。