【映画レビュー】エイプリルフールズ
エイプリルフールと言えば、1年で唯一、ウソをついても許される日。
そんなエイプリルフールの1日を舞台にした、豪華キャストの群像劇が、本作『エイプリルフールズ』です。
2015年の4月1日、エイプリルフールの公開の本作ですが、この作品を観ると、ちょっとウソをつきたくなったりも。
そういう意味では、3月中に公開しても良かったのでは、などという気もします。
まあ、公開日にも、「『エイプリルフールズ』公開中止!」などと言った何か大きなウソをしかけてくるのかもしれませんね。
もしくは、初日舞台挨拶で「続編作ります!」などと、ウソかホントかわからない、ブラフ発言があったりするのでしょうか。。。
<STORY>
4月1日。あゆみは、かつて一度だけ関係した外科医の亘に電話して妊娠を告げる。しかし、彼はまったく相手にせず、電話を切ってしまう。実は彼はセックス依存症で、今日も美人CAの麗子とランチデートの予定があるのだ。やんごとなき身分らしき年配夫婦の送迎を頼まれたリムジン運転手は、夫婦に頼まれて行きつけのハンバーガー屋に連れて行く。その頃、運転手の娘の理香は謎のヤクザ者に誘拐されていた。理香の母は、ヤクザ者の似顔絵を見て、言葉を失う…。
<解説>
本作は、人気ドラマ「リーガル・ハイ」のチームによる群像劇です。
とは言え、シリーズの主人公である堺雅人や新垣結衣は出ていないのですが…。
でも、「リーガル・ハイ」シリーズに欠かせないライバル事務所の生瀬勝久、小池栄子、矢野聖人に、岡田将生が登場します。
ドラマを見ている人にはお楽しみのアドリブもあったりするので、シリーズファンの方はぜひ確かめて欲しいところです。
それにしてもこの作品、出演者が本当に豪華です。
ド下種でセックス依存症な松坂桃李と対人恐怖症の戸田恵梨香の物語を中心に、いたわりあう優しさがあふれる夫婦愛、子どもの将来を思う親子愛、友人を思う愛など、様々なパターンのウソが登場します。
そのどれも、基本的には“愛”のあるウソ。
また、演じている俳優陣がみんな芸達者なので、ウソの映画だとわかっていつつ、ついつい観る方も騙されてしまいたくなることでしょう。
なので、映画を観てケラケラ笑いつつも、ゆるーく癒される気持ちになったりも。
ハリウッドの作品でも『バレンタインデー』や『ニューイヤーズ・イブ』など、ある1日にいろいろな場所で起こっている物語を描く群像劇があります。
こういう作品は、お約束と言えばお約束の物語が続くのですが、全体的にウェルメイドな安心して楽しめる作品が多いものです。
本作『エイプリルフールズ』も、まさにそんな感じ。
ある1日を描いた、笑って泣けて楽しめる日本発の群像劇、ということができるのではないでしょうか。
『エイプリルフールズ』(120分/日本/2015年)
公開:2015年4月1日
配給:東宝
劇場:全国にて
監督:石川淳一
脚本:古沢良太
製作:石原隆
音楽:林ゆうき
出演:戸田恵梨香/松坂桃李/ユースケ・サンタマリア/小澤征悦/菜々緒/里見浩太朗/富司純子/寺島進/滝藤賢一/高嶋政伸/浜辺美波/山口紗弥加/生瀬勝久/小池栄子/岡田将生/木南晴夏/古田新太/窪田正孝/矢野聖人/高橋努/千葉真一/大和田伸也/浦上晟周/戸次重幸/宍戸美和公/千葉雅子/りりィ
Official Website:http://aprilfools.jp/
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