ST 赤と白の捜査ファイル
警察を舞台にしたドラマの映画化は、「相棒」シリーズ、「踊る大捜査線」シリーズなど、枚挙にいとまがありません。
もともとテレビシリーズでファンがついているということもあるし、個性的なキャラクターが作りやすいということもあるでしょう。
ヒットするのも頷けます。
『映画 ST 赤と白の捜査ファイル』は、そんな警察ドラマの映画化版の一つ。
ドラマ「ST 赤と白の捜査ファイル」を映画化した本作、警視庁科学捜査班の“ST”の個性豊かなメンバーたちが、仲良くケンカしながら天才ハッカーと知恵比べを繰り広げます。
私、実はドラマは未見だったのですが、なかなか面白かったなあ。
ドラマも見ておけば良かったです。映画の公開を前に、年末年始に再放送でもやるだろうし、これは見なければ。
<STORY>
移送中の囚人の脱走事件が発生。その脱走を仕組んだのは天才ハッカー・鏑木徹だった。しかし、警視庁科学捜査班STのリーダーである赤城左門がハッカーの正体を突き止め部屋を訪ねたところ、そこにあったのは鏑木の焼死体だった。赤城は鏑木殺害の容疑者として逮捕されてしまい、STも解散となる。赤城の上司である百合根友久は赤城を信じようとするが、赤城は何も言わないままに脱走してしまう。STの他のメンバーたちは捜査本部で赤城を追うことに…。
<Cheeseの解説>
“ST”というのは、警視庁の科捜研の中から優秀(かつ変人)なメンバーを集めたチーム・科学捜査班(Scientific Task Force)のこと。
法医学のスペシャリストで天才的な能力を持つオレ様キャラの赤城左門(藤原竜也)を筆頭に、プロファイリングのエキスパートでボクっ娘の青山翔(志田未来)、絶対音感と超人的な聴覚を持つ物理学の専門家、開放的なファッションに身を包んだ結城翠(芦名星)、化学の専門家で優れた嗅覚の持ち主、武道・武術に精通して超強いものの口をきかない黒崎勇治(窪田正孝)、ノーベル賞級の化学者で黒崎の師匠でもあり僧と警察官の二足のわらじをはいている山吹才蔵(三宅弘城)という、5人のクセモノたちを、常識人の警察キャリア・百合根友久(岡田将生)がまとめています。
しかし、本作の中では百合根警部が警察庁に栄転することが決定しており、異動の3日前が舞台。
異動の直前に天才ハッカーの鏑木(ユースケ・サンタマリア)がある事件を起こします。
そして、その捜査能力で犯人をいち早く悟り鏑木の隠れ家を訪れた赤城は、なぜか鏑木の焼死体の第一発見者となるのです。
そして、容疑者として警察に逮捕されたものの、いいわけもせずに脱走。
STは解散し、STメンバーたちは容疑者の赤城を追うことになります。
赤城に文句ばっかり言いながらも、なんだかんだで赤城のことを好きだった百合根は、異動までの残り少ない時間で、赤城の無実を証明しようとするのですが…。
天才過ぎて百合根には何を考えているかわからない赤城と、坊ちゃん育ちでまっすぐな百合根、それぞれのスペシャリストでやっぱり何を考えているかわからない気まぐれなSTメンバー、彼らの“ケンカしながら仲がいい”ドタバタのやりとりはやっぱり面白く、楽しませてくれます。
天才過ぎて頭の回転が早過ぎる人たちは、やっぱり凡人には何を考えているかわからないものですね。
でも、特別な才能を持ったSTの各メンバーたちに対する凡人の代表的キャラクターである百合根警部の空回りぶりも面白く、シリーズに人気があったのも頷けます。
凡人的存在がいるからこそ、変人集団の面白さが際立つというものです。
特に、百合根警部と赤城のやりとりには、萌える女性も多そう。。。
全体的には楽しめた本作ですが、やっぱりなんとなく惜しいのが、高級ホテルでのオークションシーンなどが、なぜかチープに見えてしまうところ。
お金がかかっているはずなのにそう見えてしまうのは、なぜなんでしょうかね。。。
日本映画では、外国人も出てくる国際的犯罪のパーティーシーンなどをカッコ良く見せるのは、どうしても難しいのでしょうか。。。
『映画 ST 赤と白の捜査ファイル』(110分/日本/2015年)
公開:2015年1月10日
配給:東宝
劇場:全国にて
原作:今野敏
監督:佐藤東弥
脚本:渡辺雄介
音楽:木村秀彬
主題曲/主題歌:ファンキー加藤
出演:藤原竜也/岡田将生/志田未来/芦名星/窪田正孝/三宅弘城/林遣都/瀬戸朝香/渡部篤郎/田中哲司/柴本幸/水上剣星/ユースケ・サンタマリア/安達祐実/鈴木梨央
公式HP:http://www.st-movie.com/
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