【映画レビュー】僕等がいた 前篇
北海道・釧路の高校生の恋愛模様を描いた映画『僕等がいた 前篇』。
ちょっとクールで陰のある生田斗真と、無邪気で可愛い吉高由里子が、切なかったりキラキラしてたりの高校生らしい恋愛を繰り広げています。
まあ、もう高校を卒業して相当な年月が経っている身としては、「そんなことでウダウダせず、とっとといろいろ言ったりやったりしちゃえばいいのに…」と思ってしまいますが、高校生くらいの年齢の人にはきっと響くのでしょうね。
人生を何十年も生きてしまった自分がせつないです。。。
<STORY>
高校2年生になった高橋七美は、屋上で同じクラスの矢野元晴と出会う。矢野は高校1年生の時、クラスのほとんどの女子から好かれていたという超モテ男。七美は言葉では否定しながらも、だんだんと少し陰のある矢野のことを好きになっていく。山本有里というクラスメイトと矢野がワケありげなことを気にしていた七美は、矢野が以前に有里の姉・奈々と付き合っていたことを知る。その奈々は、矢野とケンカした日に交通事故で死亡していた…。
<解説>
小畑友紀の原作コミック「僕等がいた」を前・後篇で映画化した本作。
この前篇では、主人公二人が出会う高校生時代の出来事を描いています。
ときめく初恋、好きなのに言えない切なさ、恋が始まる時のふわふわした高揚感、彼が何を考えているかわからない苛立ち、心が通じ合った時の天にも昇るような気持ち…。
少女漫画でいうところの“きゅん…”という世界です。
前篇はほぼ吉高由里子演じる普通の女の子・七美の目線で描かれているので、全体的に恋する高校生の女の子のストーリーです。
なので、大人から見ると、ちょっと物足りない気が…。
ただ、同じような初恋の状態にある中・高生の女の子が観れば、きっとときめくことができるのではないでしょうか。
ついでにちょっと苦言を呈しておくと、この物語は前・後篇で同じ俳優さんが高校2年生から社会人になるまでを描いています。
なので、この前篇を観た限りでは、どうも年齢が役柄とかけ離れている俳優さんが多いような気がします。
さすがにね、高岡蒼佑が17歳には見えないわけです。
せめてメイクアップでお肌をツルツルに見せてほうれい線を消すとか、髪型やカラーを高校生っぽくするとか、そういった工夫が欲しかったような気がします。
<関連作レビュー>
■映画『僕等がいた 後篇』:http://c-movie.jp/review/bokura_movie2/
『僕等がいた 前篇』(123分/日本/2012年)
公開:2012年3月17日
配給:東宝=アスミック・エース
劇場:全国にて
原作:小畑友紀
監督:三木孝浩
脚本:吉田智子
出演:生田斗真/吉高由里子/高岡蒼佑/本仮屋ユイカ/小松彩夏/柄本佑/須藤理彩/麻生祐未
公式HP:http://bokura-movie.com/
東宝 (2012-09-28T00:00:01Z)
¥894 (中古品)
東宝 (2012-10-19T00:00:01Z)
¥2,870
小学館 (2012-03-02)
小学館 (2012-02-24)