【映画レビュー】ベラミ 愛を弄ぶ男 / Bel Ami
ロバート・パティンソンがその男性的魅力で年上の有閑マダムたちを次々に陥落し、出世していく男を演じる映画『ベラミ 愛を弄ぶ男』。
一筋縄ではいかない知性派美女を演じるユマ・サーマン、金も地位もありながら若い男の魅力にメロメロになってしまう社長夫人を演じるクリスティン・スコット・トーマス、恋心を素直に表現する純粋な人妻を演じるクリスティーナ・リッチなど、彼が落とす女性陣も豪華!
しかし、セックスだけでのし上がれるなんて、19世紀末のフランスはいい時代だったのだなあ。。。
STORY
1890年、アフリカに出兵していたジョルジュ・デュロワはパリに帰還するも、惨めな生活を送っていた。酒場で偶然に戦友のシャルル・フォレスチエに出会ったジョルジュは、彼の家での晩餐に招待される。その席でフォレスチエの妻マドレーヌ、彼女の友人のド・マレル夫人、ラ・ヴィ・フランセーズ新聞社のルセ社長夫人に紹介されたジョルジュ。彼はその美貌とアフリカの回想話で一堂を魅了し、女性たちと関係を持ち新聞社に職を得るが…。
解説
1885年に発表されたギイ・ド・モーパッサンの小説「ベラミ」を、演劇界で活躍していたデクラン・ドネラン、ニック・オーメロッドの二人が映画化した本作。
政治や経済、そしてメディアといったものが、一部の者だけに牛耳られており、閨房で重大な事実が決まることもある…。そして、それらは実力を持たない者でも、いかようにもできるものだということを、皮肉を込めて描いています。
この作品のポイントとなるのは、やはりロバート・パティンソン演じるジョルジュの“野卑でありながらも洗練された、悪魔的な魅力”なのだと思いますが…。
今ひとつ、その魅力が私には理解できず、そのためあまりドラマに入り込むことができませんでした。
「トワイライト」シリーズ人気の熱狂的な盛り上がりに関してもそう感じていたのですが、ロバート・パティンソンの魅力は西洋人には強くアピールするものの、日本人にはあまり伝わりづらい気がしますね。。。
(日本人の顔の造形美に関する感覚は、アメリカやヨーロッパとは基本的に違いますよね…)
それにしても、自分から去っていこうとするロバート・パティンソンにすがるクリスティン・スコット・トーマスの演技は、本当に見苦しくて(いい意味でね)良かったですね。
そして、そんな年増女を足蹴にして引きずり回すロバート・パティンソンの人非人っぷりも、なかなか素晴らしい演技だったと思います。
作品情報
『ベラミ 愛を弄ぶ男』(102分/イギリス/2012年)
原題:Bel Ami
公開:2013年3月9日
配給:ツイン
劇場:ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開
原作:ギイ・ド・モーパッサン
監督:デクラン・ドネラン/ニック・オーメロッド
出演:ロバート・パティンソン/ユマ・サーマン/クリスティン・スコット・トーマス/クリスティーナ・リッチ/コルム・ミーニイ/フィリップ・グレニスター/ホリデイ・グレインジャー
公式HP:http://belami-movie.info/
関連商品
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン (2014-07-09T00:00:01Z)
¥5,140
角川書店(角川グループパブリッシング) (2013-02-23T00:00:01Z)
¥2,115
売り上げランキング: 855
売り上げランキング: 36,067