ロシアン・ルーレット / 13
グルジア系フランス人のゲラ・バブルアニ監督が2005年に制作した映画『13/ザメッティ』。
この映画をゲラ・バブルアニ自身がアメリカでリメイクしたのが、この映画『ロシアン・ルーレット』です。
勝率1%の、勝てば大金、負ければ死亡というこの危険な懸けに挑む青年・ヴィンスの運命はどうなるのか…。
クセモノ俳優たちが顔を揃え、欲にまみれた勝負に挑むこの作品、俳優たちの面構えがかなり見ものです。
相変わらず高級そうなスーツとハットでピシッと決めるジェイソン・ステイサムに、いきなり汚れたブリーフ姿で登場するミッキー・ローク。うーん、濃い。
こんな濃いベテラン俳優に混じってがんばる、レオナルド・ディカプリオ似の主演俳優サム・ライリーくん、なかなか頑張っているのではないでしょうか。
<STORY>
電気工の仕事で家族を支えている青年・ヴィンス。入院した父親のために大金が必要となった彼は、電気工として訪れた家で、大金を入手できる仕事の話を聞く。オーバードーズで死亡した男に変わり、ヴィンスはその仕事に潜り込む。しかし、その仕事は17人の男たちが命を懸けて挑む、ロシアン・ルーレットだった。17人の男が実弾でロシアン・ルーレットを行い、誰が生き残るかに大金が賭けられていたのだ。彼が手に入れるのは、大金か、死か…。
<Cheeseの解説>
17人のプレイヤーたちが環状に並び、それぞれに一発ずつ、実弾のこもった銃を持ちます。
そして、進行役の掛け声と共に、前に立つプレイヤーの頭めがけて銃を構え、合図と共に引き金を引く…。
そうやって、プレイヤーが一人になるまで続くロシアン・ルーレット。
なぜプレイヤーたちがこんな危険なゲームに参加しているかというと、大金が絡むギャンブルが一緒に行われているから。
プレイヤーたちは、それぞれに事情を抱えた人物。
そんな問題を抱えた人物を、ギャンブラーたちが大金と引き換えにスカウトします。
そして、自分の賭け駒としてロシアン・ルーレットに参加させ、その賭け駒が見事最後まで生き残れば、ギャンブラーが大金を得られるというシステムになっているのです。
ギャンブラーを演じるのは、ジェイソン・ステイサムら、一癖も二癖もありそうな俳優たち。
そして、賭けコマであるプレイヤーを演じるのも、ミッキー・ローク、レイ・ウィンストンといった濃い面々。
そんな酸いも甘いも噛み分けたようなオトコたちの中で、サム・ライリー演じる主人公のヴィンスは生き抜けるのか…。
なかなかに行き詰まる展開を見せてくれます。
生活のために命を賭ける人がいるのか、最後まで生き残れずに死んでしまった場合、報酬はどうなるのか。
いろいろ謎は残りますが、テンポがよいので、観ている間は何も考えずに楽しめる一作だと思います。
『ロシアン・ルーレット』(97分/アメリカ/2010年)
原題:13
公開:2011年6月18日
配給:プレシディオ
劇場:新宿ピカデリーほか全国にて
監督・脚本:ゲラ・バブルアニ
出演:サム・ライリー/ジェイソン・ステイサム/ミッキー・ローク/レイ・ウィンストン/マイケル・シャノン/カーティス・“50Cent”ジャクソン/エマニュエル・シュリーキー
公式HP:http://www.russian-roulette.jp
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