ストリートダンス/TOP OF UK / Streetdance
本国では大ヒットを記録し、既にパート2が企画されているというダンス映画『ストリートダンス/TOP OF UK』。
ダンス映画というと、どうしてもアメリカもののイメージが強いかと思いますが、これはイギリス映画です。
監督を務めたマックス&ダニアは音楽PVを多く手がけるベテランディレクターです。
出演者するダンサーたちも、イギリスのオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で勝ち上がり、今や国民的人気を得ているダンサーたちや、実際に世界でカリスマとされているダンサーだったりということで、ダンスの迫力はなかなかのもの。
恋あり裏切りあり、いがみ合いあい和解あり、という、スポーツ青春ものにはありがちな展開ではありますが、ダンサーたちの躍動を観ているだけでも、なかなか楽しめる作品です。
<STORY>
恋人のジェイと共に、ダンスチーム“ジェイ20”のメンバーとしてUKストリートダンス選手権の優勝を目指すカーリー。しかし、リーダーのジェイがチームを抜け、カーリーは新しいリーダーになることに。バレエ教師のヘレナと出会い、バレエ学校のレッスン場を借りることになった“ジェイ20”は、ヘレナの申し出でバレエダンサー5人を新たにチームに加えることとなる。ストリートダンスとバレエ、全く違うダンスにメンバーたちは戸惑うが…。
<Cheeseの解説>
本作『ストリートダンス/TOP OF UK』は、ストリートダンス・チームのメンバーが、クラシック・バレエ団のレッスン場を借り、バレエダンサーたちと共にコンテストに出ようとすることから起こるケミストリーを描く物語です。
ストリートダンサーとバレエダンサーと言えば、階級も、育ちも、好みも、受けてきた教育も違う人びと。
しかし、何度も衝突をしながらも、お互いを仲間と認めあっていきます。
階級社会ではない日本ではわかりづらいけれど、未だ階級社会が続くというイギリスでは、このコンビネーションはインパクトが強く、そういう点からも支持されたのかもしれませんね。
この映画で注目して欲しいのは、バレエ教師を演じているシャーロット・ランプリング。
高いピンヒールの靴を颯爽とはきこなし、凛とした雰囲気でダンサーの悪ガキたちを従える様子は、さすがの貫禄。
年老いても美しさを保っているバレエ教師という役柄が、とても似合っていました。
そういえば、シャーロット・ランプリングはこの作品でとてもスリムで、デザインの凝った洋服を着こなしていました。
「うーん、カッコいいな。。。ティエリー・ミュグレーとか、そのへんのブランドかしら」などと思っていたのですが、観賞後にプレスを見てびっくり。
この映画、製作費が少な過ぎてぜいたくな衣裳などは用意できず、彼女の衣裳などもすべてファストファッション・ブランドのものだったそうです。
着る人が着ると、ファストファッション・ブランドもハイブランドに見えるのね。。。
当たり前のことでもあるのですが、なんだかしみじみしてしまいました。
『ストリートダンス/TOP OF UK』(98分/イギリス/2010年)
原題:Streetdance
公開:2012年1月7日
配給:ツイン
劇場:新宿バルト9ほかにて
監督:マックス・ギワ/ダニア・パスクィーニ
出演:ニコラ・バーリー/リチャード・ウィンザー/ウクウェリ・ローチ/ジョージ・サンプソン/ダイバーシティ/フローレス/シャーロット・ランプリング/フランク・ハーパー/エリナー・ブロン/パトリック・パラディー/テネイシャ・ボナー/レックス・ミルツァレク/コフィ・アギェマン=プレンペ/ユゴ・コルテス/シアナド・グレゴリー/ジェニファー・レオン/レイチェル・マクドウォール/ダニエル・ルコアント/サシャ・チャン/ブラッドリー・チャールズ/ステフ・グェン/ブルック・ミリナー/ジェレミー・シェフィールド
公式HP:http://www.streetdancethemovie.jp/
公式ブログ:http://streetdancethemovie.blog.fc2.com/
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