【映画レビュー】ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル / Mission: Impossible – Ghost Protocol
世界の大スター、トム・クルーズが大暴れする映画、『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』。
モスクワの赤の広場を吹き飛ばし、ドバイの世界一の超高層ビル“ブルジュ・ハリファ”の壁面をよじ登り、砂嵐の中をカーチェイスし、複雑に動き回る立体駐車場の中で格闘し…と、トム様自ら身体を張って健在ぶりをアピールしてくれてます。
「観客の想像以上のものを見せよう」「スターが自らやっているとは思わせないほど危険なアクションを見せよう」というその心意気は、他の俳優の追随をゆるさないのではないでしょうか。
まさに、“ザ・スター”。
危険中毒、スター中毒といたような依存症ではないかと思わせるそのスターっぷり、素晴らしいと思います。
<STORY>
イーサン・ハントは核ミサイルの発射コードを持つ“コバルト”というコードネームを持つ男の情報をロシアの中枢・クレムリンに侵入して入手するミッションを負う。しかし、ミッション遂行中にクレムリンが何者かによって爆発され、イーサンたちが犯人と目されてしまう。米国大統領はIMFに“ゴースト・プロトコル”を発動し、合衆国と切り離した。イーサンたちは孤立無援になりながらも、“コバルト”による核戦争の勃発を防ぐために立ち上がる!
<解説>
IMF(Impossible Mission Force)エージェント、イーサンたちの活躍を描く「ミッション:インポッシブル」シリーズ。
第4作目となる本作では、IMFと切り離され、ジェレミー・レナー(『ハート・ロッカー』)、サイモン・ペッグ((『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』))、ポーラ・パットン(『プレシャス』)の4人のチームで敵に挑みます。
隠し事や心に秘めた恨みなど、腹に一物あるエージェント同士が、心の読み合いながらもだんだんと信頼関係を築いていく様子は、これまでの「ミッション:インポッシブル」シリーズにはなかった新しい要素を秘めているように思います。
敵のマッド・サイエンティストを演じるのは、“スウェーデンのダニエル・クレイグ”こと、ミカエル・ニクヴィスト。
無表情で逃げ続ける寡黙な男を不気味に演じています。
さらに、アサシンとして登場する美女、レア・セドゥにも注目。
ダイヤ好きのクール・ビューティぶりは、かなり男性の心を惹き付けるはず。
この作品の監督を務めるのは、『Mr.インクレディブル』、『レミーのおいしいレストラン』で2度のアカデミー長編アニメーション賞に輝いたブラッド・バード。
実写映画は初めてながらも、見事なストーリーテリングを見せてくれています。
“一番効果的だと思われる映像”を積み重ねて物語をつくっていくアニメの監督というのは、やはり絵作りがうまい!
アクション部分のカットなどはさすがの迫力です。
アクション部分とドラマ部分、緩急のバランスのしっかりとれた見事な本作、観客の心を掴む、見事なエンターテインメント作品だと思います。
別コラム:オトコに見せたいこの映画『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』
『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』(アメリカ/2011年)
原題:Mission: Impossible – Ghost Protocol
公開:2011年12月16日
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
劇場:TOHOシネマズ日劇ほか全国にて
監督:ブラッド・バード
製作:J.J.エイブラムス
出演:トム・クルーズ/ジェレミー・レナー/サイモン・ペッグ/ポーラ・パットン/ジョシュ・ホロウェイ/トム・ウィルキンソン/アニル・カプール/ミカエル・ニクヴィスト/レア・セドゥ/ウラジミール・マシコフ/サムリ・エデルマン
公式HP:http://www.mi-gp.jp/
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