【映画レビュー】ヨギ&ブーブー わんぱく大作戦 / Yogi Bear
アメリカの国民的人気キャラクターという、人語を解し、帽子とネクタイを身に着けたクマのヨギとブーブーが活躍する映画『ヨギ&ブーブー わんぱく大作戦』。
アメリカでは1958年に初めてテレビ番組に登場し、1961年には彼らを主人公としたシリーズ「Yogi Bear」が製作されたそうです。
単純に考えても、生誕から53年が経っている…。
日本で考えると、オバQとかドラえもんとか、そんな感じの存在なんでしょうか?
1960年代には「クマゴロー」というタイトルで日本でも放映されていたそうなんですが、私はこの映画で初めてヨギたちを知りました。
でも、予備知識が全然なくとも、問題ありませんでした!
3Dで観ると、急流すべりや手作りグライダーでの空中散歩など、アトラクション感覚で楽しめて、子どもたちは大喜びするのではないでしょうか?
<STORY>
自然豊かなジェリーストーン自然公園に暮らす発明好きで食いしん坊のクマ、ヨギとブーブー。ヨギは自慢の発明品でピクニック客のお弁当を盗み、パークレンジャーのスミス隊長から目の敵にされていた。そんなある日、財政難に陥った市長が、赤字だらけのジェリーストーン自然公園を売却することを思いつく。スミス隊長は赤字を解消しようと花火大会を企画するが、ヨギのせいで大失敗に終わる。そんな時、公園に貴重なカメが住んでいることがわかり…。
<解説>
この映画、ヨギとブーブーなどの動物たちはCGで描かれていますが、それ以外の風景や人間たちは実写で描かれています。
言わば実写+CGという形なのですが、ほぼ違和感を感じません。
トム・キャヴァナー演じるパークレンジャーのスミス隊長や、アンナ・ファリス演じるドキュメンタリー映画監督のレイチェル、アンドリュー・デイリー演じるブラウン市長など、みんながマンガ顔でオーバーアクトなので、ちょうどよいのかも。
私はこの映画を3Gで観たのですが、これがかなり面白かった!
いわゆる、アトラクションっぽいシーンも多く、ものが画面に向かって飛んでくるシーンでは思わずよけようとしてしまったり、滝から落ちるシーンでドキドキしてしまったり。
いちおう大人なので冷静に観ていましたが、子どもだったらびっくりして、思わず声を出してかもしれません。
この作品の監督を手掛けたのは、『センター・オブ・ジ・アース』のエリック・ブレビグ。
なんか、この演出とか、映像の質感とか、見覚えあるような…と思っていたのですが、それもそのはずで、『センター・オブ・ジ・アース』になんだかそっくりなのでした。
この作品の主役である発明好きで食いしん坊なクマ・ヨギは、はた迷惑でマイペースなおっさんキャラ。
でも、悪い奴ではないし、イライラはするけれど、なんだか憎めないキャラクターです。
ヨギの相棒・ブーブーは、そんなヨギに振り回されつつもそばを離れない、やさしく賢い子です。
英語版ではヨギの声をダン・エイクロイド、ブーブーの声をジャスティン・ティンバーレイクが務めているので、それも聴きどころかもしれませんね。
(日本での公開はほぼ吹き替え版なのだと思いますが…)
動物たちが多く暮らす自然公園を守るために、人間と動物たちが力を合わせて繰り広げるこの大作戦、何も考えずに楽しめる良作です。
難しい悩みは忘れて、ヨギたちと一緒にジェリーストーン自然公園での冒険を、体感してみてはいかがでしょうか?
『ヨギ&ブーブー わんぱく大作戦』(80分/アメリカ/2010年)
原題:Yogi Bear
公開:2011年4月2日 公開中止
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場:全国にて
監督:エリック・ブレビグ
音楽:ジョン・デブニー
出演:トム・キャヴァナー/アンナ・ファリス/T・J・ミラー/ネイト・コードリー/アンドリュー・デイリー
声の出演:ダン・エイクロイド/ジャスティン・ティンバーレイク
公式HP:http://www.yogimovie.jp/
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