【映画レビュー】コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~ / Yoga Hosers
親バカたちが揃って作り上げたヨガバカなJKたちの物語『コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』。
いまひとつわかりにくいタイトルのようにも思いますが、このタイトルは映画の内容をほぼそのまま表しています。一つだけ「ヨガ」という原題に入っている要素が欠けているのですが、それは前作『Mr.タスク』を知らない人にとっては、あんまりヒキの要素ではないからでしょう。
コンビニでバイトをしている女子高生たちが、ソーセージでできたミニサイズのナチスの兵士たちとヨガで戦うこの物語。何を言っているかわからないかもしれませんが、本当にこのままのストーリーなんですよ。。。
STORY
大親友のコリーン・コレットとコリーン・マッケンジー。同じ高校に通い、同じコンビニでバイトをし、一緒にバンドを組み、一緒にヨガを楽しんでいる。憧れの上級生にパーティーに誘われはしゃいでいた彼女たちだが、オーナーの命令で急遽バイトに入ることになってしまう。店でパーティーを開くことを思いつき男の子たちを呼ぶが、ソーセージでできた小さく邪悪なミニナチ軍団が男の子たちを殺してしまう。そして二人は、ミニナチ軍団にヨガで戦いを挑むことに…。
解説
この映画『コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』は、ケヴィン・スミスが監督・脚本を手がけた2014年の映画『Mr.タスク』のスピンオフ作品。
この物語の主人公、二人のコリーンを演じるのは、リリー=ローズ・メロディ・デップとハーレイ・クイン・スミス。
前作でのバイト娘役から、かなりの出世を果たしています。
リリー=ローズ・メロディ・デップはジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの愛娘。
そしてハーレイ・クイン・スミスはケヴィン・スミスの愛娘。
生まれついてのセレブ娘たち二人が、親の七光で映画主演デビューを飾った映画なのです。
しかし、それをまったく悪びれず、「そう!この映画は若い頃の思い出づくり!」と言った形であっけらかんと今時の女子高生たちを演じています。
役柄的にも、学校やバイト先ではいつもダルそうにしていつつ、すきあらばキメ顔でセルフィーを撮っては自分たちの世界でキャッキャしています。
このミレニアル世代感、すばらしい。
お金にも人生にも困ったことなく、美貌にも恵まれて何不自由なく生きてきた子どもたちならではの魅力を放っているのです。いやマジで。
しかも、あのジョニー・デップもギー・ラポワンテという名義で変な格好の私立探偵役で出演し、さらにはヴァネッサ・パラディも歴史の教師役で出演しています。ついでにリリー=ローズちゃんの弟のジャック・デップくんまで小憎たらしい表情で出演しているのもご愛嬌。
一家揃って、愛娘の映画主演デビューに華を添えているのです。
こんなことができるのも、セレブ一家に生まれついた選ばれし者ならではの特権と言えるでしょう。
本作『コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』、物語的には本当にくだらない、おバカ映画なのですが。。。
二人のセレブ娘を主演させることで、世界的人気スターを(きっと低出演料で)出演させることができ、世間の耳目を集めることができ、本国以外の国にも販売することができます。
思い出づくりができるとともに、資金的にも回収の目処が立つ、ある意味ウィンウィンな映画なのです。
作品情報
『コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』(88分/アメリカ/2016年)
原題:Yoga Hosers
公開:2017年7月1日
配給:パルコ、ハピネット
劇場:新宿シネマカリテほか全国にて順次公開
監督・脚本・編集:ケヴィン・スミス
音楽:クリストファー・ドレイク
出演:リリー=ローズ・メロディ・デップ/ハーレイ・クイン・スミス/ジョニー・デップ/ヴァネッサ・パラディ/ジャスティン・ロング/ハーレイ・ジョエル・オスメント/オースティン・バトラー/タイラー・ポージー/アダム・ブロディ/ラルフ・ガーマン/トニー・ヘイル/ナターシャ・リオン/ジェネシス・ロドリゲス/ジェイソン・ミューズ/ケヴィン・コンロイ/スタン・リー
Official Website:http://conveni-wars.jp/
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