【映画レビュー】ホワイトハウス・ダウン / White House Down

ホワイトハウス・ダウン

アメリカ人のアメリカ人によるアメリカ人のためのホワイトハウス破壊が描かれる映画『ホワイトハウス・ダウン』

テロリストによってホワイトハウスが破壊される様を描いた映画ですが、政治色の強かった『エンド・オブ・ホワイトハウス』とはまたひと味違い、内容が驚くほどドメスティックかつエンターテインメント。
世界にアメリカ以外の国は存在しないかのようなストーリーです。
いやまあ、とても面白いんですが、ドイツ生まれのローランド・エメリッヒは、アメリカ人がものすごく大好きか、もしくはアメリカに何か恨みでもあるのかもしれません。

「こんな感じでホワイトハウスを壊しちゃうなんてアメリカ人ってバカだなー」「アメリカ大統領ってなんか楽しそう」「やっぱりアメリカ人ってアメリカ大好きなんだね」と思える(いい意味ね)、エンターテイメントな一作です。

<STORY>

ポスタ- A4 パターンA ホワイトハウス・ダウン 光沢プリント

議会警察官のジョン・ケイルは、離婚した妻と暮らす11歳の娘・エミリーを連れてホワイトハウスの見学ツアーに参加する。エミリーが別フロアのトイレに行っている最中、ホワイトハウスがテロリストに襲われてしまう。テロリストの目を盗みエミリーを探しに出たジョンは、ソイヤー大統領がテロリストに襲われている場面に遭遇し、彼を助ける。孤立無援に陥ったジョンとソイヤー大統領は、たった二人でテロリストに立ち向かうことに…。

<解説>

ポスタ- アクリフォトスタンド入り A4 パターンA ホワイトハウス・ダウン 光沢プリント

『マジック・マイク』のストリッパー役で世の女性たちを虜にしたチャニング・テイタム、今作では男性たちをも魅了する、アクションヒーローを演じています。

この作品でチャニング・テイタムが演じている主人公のジョン・ケイルは、ちょっとした落ちこぼれヒーロー。
色々な職歴を重ねた後に軍隊に入り、その後、議会警察官になった男。
ソイヤー大統領をヒーローとして慕っているホワイトハウスオタクの娘のために大統領を守るシークレットサービスになろうとするものの、面接で落とされてしまいます。
そんな彼が、テロリストの襲撃時に偶然ホワイトハウスに居合わせてしまい、またまた偶然にもソイヤー大統領と出会い、二人でテロリストに立ち向かうことになるのです。
いわゆる巻き込まれ型ヒーローってヤツですね。

このジョンが出会うソイヤー大統領は、中東から米軍全部隊を撤収することを目指し、さらに、貧困に苦しむ国々への財政支援を同盟国に呼びかけており、国内外で賛否両論を巻き起こしている大統領。
型破りで、国民から支持される、けれども軍事産業などから大きな反発を受けている大統領なのです。

ジョンとソイヤー大統領は、テロリストの目を盗んでホワイトハウスから脱出しようと、まさかの大暴れを見せてくれます。
ソイヤー大統領を演じるジェイミー・フォックスは、エアジョーダンを履いて大統領のくせにエレベーターのロープをよじ上り、ホワイトハウスの中庭を大統領専用車ビーストでグルグル走り回り、さらにはロケットランチャーをぶっぱなすという、新たな大統領像を打ち立ててくれました。

この『ホワイトハウス・ダウン』を監督したローランド・エメリッヒ、いつもは『インデペンデンス・デイ』(1996年)、『デイ・アフター・トゥモロー』(2004年)、『2012』(2009年)などのディザスター大作を手がけている監督ですが、本作では愚かな人間たちによる人災の模様を描いています。
でも、人災によって引き起こされた悲劇が、一人のヒーローを作り上げ、親子の絆を強く結び直していく様子はやっぱりエメリッヒ節。
ホワイトハウスという世界政治の中心地を舞台にしていながら、驚くほど政治色を感じさせないというのもさすがエメリッヒ。
天災による避けられない悲劇ではなく人と人の物語を描いている分、ユーモアや笑いも散りばめられていて、彼の職人技を楽しむことができます。

一人のダメ男がある事件に巻き込まれ、必死に戦いながら父として、男として成長して行く様を描くこの映画『ホワイトハウス・ダウン』
(アクション的な面で)男性も(ナイスバディなイケメン観察的な面で)女性も楽しめる、エンターテインメントなアクション作品です。

別コラム:オトコに見せたいこの映画『ホワイトハウス・ダウン』

『ホワイトハウス・ダウン』(132分/アメリカ/2013年)
原題:White House Down
公開:2013年8月16日
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
製作国:丸の内ルーブルほか全国にて
監督:ローランド・エメリッヒ
脚本:ジェームズ・ヴァンダービルト
出演:チャニング・テイタムジェイミー・フォックスマギー・ギレンホールジェイソン・クラークリチャード・ジェンキンスジェームズ・ウッズジョーイ・キングランス・レディック/ガーセル・ボヴェイ/レイチェル・レフィブレ/マイケル・マーフィ/ニコラス・ライト
公式HP:http://www.whitehousedown.jp/


ホワイトハウス・ダウン (オリジナル・サウンドトラック) White House Down – Thomas Wander & Harald Kloser

ホワイトハウス・ダウン
ハラルド・クローサー トーマス・ワンダー
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