【映画レビュー】ウォーキング with ダイナソー / Walking with Dinosaurs
CGで再現されたリアルな恐竜たちが、白亜紀後期のアラスカで生き生きと冒険を繰り広げる映画『ウォーキング with ダイナソー』。
角竜・パキリノサウルス、歯を持つ鳥・アレクソルニス、獰猛な肉食恐竜・ゴルゴサウルス、翼竜・プテロサウルスなどの恐竜たちを身近に感じられる、古代への興味をかき立てられるような映画です。
小学生の頃にこんな映画に出会っていたら、恐竜の研究者になりたくなっちゃうかも。。。
<STORY>
白亜紀後期のアラスカ。パキリノサウルスのパッチは、兄弟たちと一緒に過ごしていた。ある日、翼竜に襲われ、なんとか父親に助けられるものの、パキリノサウルスの特徴である角に穴があいてしまう。冬になると食料を求めて南へ移動する習性を持つパキリノサウルスは、寒くなってくると集団で移動を始める。肉食恐竜に襲われたり、山火事にあったりしながら、弱肉強食の旅を続けるパッチ。兄のスカウラーと切磋琢磨しながら成長し…。
<解説>
歯を持つ鳥・アレクソルニスであるおしゃべりなアレックスに案内され、白亜紀に連れて行かれたような感覚に陥るこの映画『ウォーキング with ダイナソー』。
ドキュメンタリータッチかと思いきや、主人公のパキリノサウルス・パッチほか、アレックスや他の恐竜たちもまあよくしゃべるしゃべる。
とは言え、恐竜の口が動いているわけではないので、あれはテレパシーになるのでしょうか?
ちょっと違和感を感じたりもしますが、恐竜たちの個性が感じられる分、彼らを身近に感じられます。
ストーリーを一言で言うと、パキリノサウルスのパッチの成長物語です。
幼いパッチの父への憧れ、旅立ち、初恋、父の死、兄との確執、結婚、強大な敵との戦い、勝利。
これらの生き物が大人になる過程で遭遇するイニシエーションがそれぞれ盛り込まれています。
まあ、ドキュメンタリータッチの恐竜版ライオン・キングとも言えるかも。
姿形的には人間とは似ても似つかない彼らも、我々と同じ生き物だということを、子どもたちにわからせるのには、いい教材なのではないでしょうか。
好奇心旺盛な子どもを連れて、家族で映画館の大画面で楽しむのにぴったりなこの作品。
恐竜の大きさや不思議な生態に驚かされ、そんな恐竜をまるで生きているように動かしてみせる映像技術を堪能し、地球の長い長い歴史について思いを馳せさせてくれる、各人の興味のポイントによって、様々な楽しみ方ができる一作と言えるでしょう。
『ウォーキング with ダイナソー』(88分/イギリス=アメリカ/2013年)
原題:Walking with Dinosaurs
公開:2013年12月20日
配給:20世紀フォックス映画
劇場:TOHOシネマズ日劇ほか全国にて
監督:バリー・クック/ニール・ナイチンゲール
出演:カール・アーバン
声の出演:ジャスティン・ロング/スカイラー・ストーン/タイヤ・サーカー/ジョン・レグイザモ/チャーリー・ロウ/アングリー・ライス/マイケル・レオン
声の出演(日本語吹替え版):木梨憲武/鈴木福
公式HP:http://www.foxmovies.jp/wwd/
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