【映画レビュー】アーサー・クリスマスの大冒険 / Arthur Christmas

Arthur Christmas

サンタクロースと妖精エルフたちの“クリスマス・ミッション”を描く『アーサー・クリスマスの大冒険』

100万人の妖精エルフたちが、ハイテク機器を使って街にクリスマス・プレゼントを届けていく様子は、かなり見応えあり。
クリスマスの夜、あんな風に我が家にも妖精たちが来ているのかと思うと、ワクワクしてしまいます。

それにしても、クリスマスの習慣が世界中に広まって、ヨーロッパ諸国だけじゃなく、アジアやアフリカにも遠征しないといけなくなると、サンタさんたちは大変ですね。。。
そりゃ、旧型のソリだけじゃなく、ハイテク宇宙船型ソリを導入したくなるスティーブの気持ちもわからないではないわ。。。

<STORY>

Arthur Christmas

代々のサンタクロースを務めてきたクリスマス家の次男アーサー・クリスマスは、世界中の子どもから届くサンタクロースへの手紙に返事を書く手紙係だ。クリスマスイブの夜、アーサーの父であるサンタクロースと兄のスティーブがプレゼントを配り終えて帰って来た。しかし、プレゼントをひとつ配り忘れていることが発覚。忘れられた女の子のため、アーサーは引退したおじいサンタと一緒に旧型のソリでプレゼントを届けに行くことに…。

<解説>

The Art & Making of Arthur Christmas: An Inside Look at Behind-the-Scenes Artwork with Filmmaker Commentary

クリスマス家は5人家族。

アーサーのパパであるサンタクロースとママであるサンタ夫人。
クリスマス家の長男で次代のサンタと見なされているスティーブと、ダメ次男のアーサー。
そして、既に引退したおじいサンタ。

彼らクリスマス一家が、100万人のエルフを指揮して、子どもたちにクリスマス・プレゼントを届けています。

トナカイの引くソリにこだわるアナログなおじいサンタ、ハイテク機器を開発しプレゼント配達に新しいシステムを導入したスティーブ、その中間でどっちつかずのパパ・サンタ。
パパ・サンタはプレゼント配達のミッション策定などはスティーブに任せ、ほぼ名誉職といった役割なのです。

おじいサンタ、パパ・サンタ、スティーブのそれぞれが「我こそが本当のサンタクロースだ」という我欲に溺れ、“子どもたちの笑顔を見たい”という本来のクリスマスの精神を忘れてしまっている中、ダメ次男だと思われているアーサーだけが、その心を持ち続けていたという、ちょっと皮肉なストーリー。

「20億個ものプレゼントを配っているんだ。1個の配達ミスなど、エラーのうちには入らない」

そういうスティーブに、「でもグウェン(プレゼントを忘れられた女の子)はプレゼントを待ってるんだよ!」と反論し、プレゼントを届けに出かけるアーサー。
臆病で自信のなかった彼は、勇気を出してプレゼントを届けるための旅に出かけ、大きく成長していくのでした。

ついつい効率主義や商業主義のみに陥りがちな現代人に、「愛する人びとの笑顔を見たい」という、クリスマス・プレゼントの原点を思い出させてくれる作品でした。

『アーサー・クリスマスの大冒険』(101分/アメリカ/2011年)
原題:Arthur Christmas
公開:2011年11月23日
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
劇場:丸の内ルーブルほか全国にて
監督:サラ・スミス/バリー・クック
声の出演:ジェームズ・マカヴォイヒュー・ローリージム・ブロードベントビル・ナイイメルダ・スタウントン/アシュレー・ジェンセン/ミギー・ドナフー/アンディ・サーキス
声の出演(日本語吹替え版):ウエンツ瑛士
公式HP:http://www.arthur-christmas.jp/

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