【映画レビュー】マイティ・ソー／ダーク・ワールド ／ Thor: The Dark World

やっぱりソー兄さまってカッコいい！
ソー兄さまの後を追いかけて、地球や宇宙を右往左往するムニョムニョちゃんも愛らしい！

「マイティ・ソー」シリーズ、そして「アベンジャーズ」シリーズファンにはニヤニヤが止まらない映画『マイティ・ソー／ダーク・ワールド』。

映画『マイティ・ソー』ではアスガルドの王・オーディンの息子ゆえ、天上天下唯我独尊、傍若無人だったソー兄さま、愛する地球人の女性を得て、さらに『アベンジャーズ』でアイアンマン、ハルク、キャプテン・アメリカらの仲間との共闘を体験し、本作『マイティ・ソー／ダーク・ワールド』ではちょっと大人になったりしています。
でも、育ちの良さからくる鷹揚さは相変わらず。そこに痺れる憧れるゥ！

というわけで、それほどロキ萌え属性のない私、兄さまの暴れっぷりを堪能させていただきました。
あっさりロキに騙されちゃう、育ちの良さからくる人を疑わない性格もステキです。

かつてアスガルドの神々はダーク・エルフの“闇の力”を封じ込めた。現在アスガルドでは平和を保っているかにみえた。その頃、地球では原因不明の重力異常が発生。ソーの恋人で天文物理学者のジェーンがロンドンで調査していたところ、宇宙滅亡を導く鍵となる“ダーク・エルフの力”を身体に宿してしまう。ソーはそんなジェーンをアスガルドに連れて行くが、ダーク・エルフのマレキスがジェーンを追ってアスガルドに攻撃を始めてしまう。

舞台は『アベンジャーズ』の戦いから1年後。

かつてアスガルドから追放された“ダーク・エルフ”は、“闇の力”を利用して復活を企んでいました。
時は、9つの世界が直列しようとしている今、まさに重力や磁場の異常が発生していたのです。

そんな中、ロンドンで重力の異常が発生していることに気付いた、ソーの恋人で天文物理学者のジェーンは、現場調査に出かけます。
そこで磁場の異常から地球ではない世界に迷い込んだジェーンは、隠されていた“闇の力の源”に触れ、その力を身体に宿してしまいます。

そんなジェーンの状況に気付いたソーは、久しぶりにジェーンに会いに地球に出向き、彼女を連れてアスガルドに帰ってきます。
しかし、ジェーンの力に目を付けたダーク・エルフがアスガルドに攻撃に現れ、アスガルドの王宮を破壊、さらには王妃でありソーとロキの母であるフリッガを死に至らしめます。

普段は犬猿の仲のソーとロキは共闘を決意。
ダーク・エルフとの戦いに出るのですが…。

という感じで、『マイティ・ソー／ダーク・ワールド』はミッドガルド（地球）、アスガルド、ダーク・エルフの世界を舞台に、激しい戦いが巻き起こります。
地球での戦いの舞台は、ロンドン。
しかし、磁場の異常が巻き起こっている関係で、ロンドンで戦っていたはずが、ダーク・エルフの世界にすっ飛んでしまったり、はたまたダーク・エルフの世界で戦っていたはずが地球に転がり込んできたり、かなり奇想天外な戦いぶりを見せてくれます。

ソーの武器のムジョルニアというハンマーは、どこにいても、ソーが差し出した手元に向かってすっ飛んでくるという忠犬もびっくりのソー大好きっ子だったりするのですが、この子がもう大変。
地球にいるソーの元を目指していたら、ソーがダーク・エルフの世界にワープしてしまったものだから、大気圏を飛び出してソーを目がけて宇宙に飛び出して行ってしまいます。
と思ったらまたソーが地球にワープしちゃったりするので、地球に逆戻りしたりして、宇宙空間を右往左往。
それでいて、ソーが本当にムジョルニアを必要としている時にはきっちり間に合ったりしちゃうのも、ムジョルニアのムジョルニアたる由縁と言えるのでしょう。
本当にうい奴です。

そんなわけで、ダーク・エルフとアスガルドの戦いを描いたこの映画『マイティ・ソー／ダーク・ワールド』。
クリス・ヘムズワース演じるソー、トム・ヒドルストン演じるロキら、人気キャラクターの魅力がたっぷりつまったヒーロー・エンターテインメント作品となっています。
まあ、あまり難しく考えず、地球やダーク・エルフの世界でドタバタと戦っている彼らの姿を楽しめばよいのではないでしょうか。

あ、個人的にはステラン・スカルスガルド演じるセルヴィグ博士が全裸で世界遺産のストーンヘンジを走り回っているシーンが、かなり好き。
このシーン、本筋にはまったく関係ない、というかなくてもそんなに困らないシーンなのですが、撮影は相当大変だったらしいです。
世界で二番目にハンサムなアレクサンダー・スカルスガルドを息子に持つステラン・スカルスガルド、息子が大物になっても自分はこんなキワモノ博士役も厭わず楽しんで演じる姿勢、ステキですね。