日本列島 いきものたちの物語

日本列島  いきものたちの物語

日本に暮らす数々の自然生物たち。
四方を海に囲まれ、東西3100キロ、南北3000キロにまたがる日本列島には、それぞれの地域の気候に順応した多種多様な生物が棲息しています。

その、“日本に暮らす”生き物たちを追ったネイチャー・ドキュメンタリー『日本列島 いきものたちの物語』

厳しい自然の中で、家族で身を寄せ合って暮らす動物の家族たちの姿が様々に収められた、日本的なネイチャー・ドキュメンタリーです。

<STORY>
6800もの島々からなる日本列島。この国の気候は、亜熱帯から亜寒帯まで、場所により様々だ。そこに生きる生物も、また様々な生態を持つ。北海道・知床半島に生きるヒグマの母親とポロとポンの兄弟は、森や川で遊びながら、生きる術を身に着けていく。青森県・下北半島に暮らすニホンザルの母子は、仲良く二人で暮らしていたが…。鹿児島県・屋久島に暮らすニホンザルたちは、猿同士だけでなく、シカとも共存して生きている。カメラは厳しい自然の中で生きる彼らの四季を追う。

<Cheeseの解説>

日本列島 いきものたちの物語 オリジナル・サウンドトラック

NHKスペシャル「プラネットアース」「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」などを手がけるNHKエンタープライズが制作した本作。

このドキュメンタリーは、もともと“家族愛”にスポットを当てて制作されたものだそう。
まず、撮影対象とする動物に関しても、家族で子育てをする動物などを選んだそうです。
対象を離れた視点から見つめるのではなく、動物を擬人化したりして、その動物に家族愛を見出すあたりが、なんだかとても日本的だと感じました。

この作品で取り上げられている動物は、北海道・知床半島のヒグマ、北海道・釧路湿原のキタキツネ、北海道・襟裳岬のアザラシ、青森県・下北半島のニホンザル、兵庫県・六甲山地のイノシシ、鹿児島県・屋久島のサルとシカ、小笠原諸島や西表島の海の生き物たち、などなど。
生き物が生まれ成長していく様子、生まれた子どもを育て死んでいく様子などが映し出されています。

面白いのが、下北半島という世界で最も北に生きるサルたちと、屋久島という日本で最も南に生きるサルたちの生態の違い。
冬になると食べ物もなくなる下北半島のサルたちですが、雄ザルの数が多いので、この地では雌ザルが雄ザルを誘います。
対する屋久島のサルたちは、天敵もおらず食べ物も常に豊富。しかし、毎年激しい台風に襲われ、命を落とすサルもいます。そして、この地では雄ザルよりも雌ザルの方が多いので、雄ザルは雌ザルを奪い合い、激しい闘いを繰り広げるのです。
この違いなどは、なかなか面白かったですね。

他にもいろいろ面白い映像は多かったのですが、動物の“死”や“捕食”をきちんと描いているあたりも、なかなか新鮮でした。

映画の最後には、カメラマンたちが動物たちをどうやって撮影しているのかのオフショットなども出てきます。
スチール用の一眼レフカメラを使っていたり、動物たちにかなり近付いて撮影していたり、驚くような映像も多数。
なかなか興味深いので、ぜひ最後までご覧下さい。

『日本列島 いきものたちの物語』(95分/日本/2012年)
公開:2012年2月4日
配給:東宝
劇場:全国にて
監督:出田恵三
撮影:岩合光昭/嶋田忠/中村征夫/渕上拳
ナビゲーター:相葉雅紀長澤まさみゴリ黒木瞳
公式HP:http://www.nihon-rettou.jp/

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