【映画レビュー】ジャックとジル / Jack and Jill
アダム・サンドラーが一人二役で、男女の双子を演じている映画『ジャックとジル』。
美しい妻・エリンに可愛い実子&インド系の養子という素敵な家族、広告会社の重役に就き、順風満帆の絵に描いたような生活を送る兄・ジャックと、母親の介護のため40過ぎにして独身、ゴッツい体(まあ、男性が女装しているから当然と言えば当然なのですが)のハイテンションな妹・ジル。
アダム・サンドラーと実名で登場している大スターアル・パチーノの怪演も楽しい、いかにもアメリカンなコメディ映画です。
いかつい体に派手な衣裳&メイクのアダム・サンドラーと、そんな彼女を追いかけ回すアル・パチーノの追いかけっこはなかなか楽しめます。
そういえば、アル・パチーノの家にあったオスカー像をジルが壊してしまうシーンがあるのですが、オスカー像ってセラミックなんですね。。。
てっきりメタルなんだと思ってました。
<STORY>
人もうらやむ生活を送っている広告会社の重役・ジャックのもとに、双子の妹・ジルが遊びにやってくる。ジャックと顔はそっくりだが、遠慮を知らない押しの強い性格のジルを密かに嫌っているジャック。しかし、ジルと共にバスケの試合の観戦に行った際、大スターのアル・パチーノがジルに一目惚れ。ちょうどクライアントからアル・パチーノを起用して欲しいと言われていたジャックは、ジルを利用して彼をCMに出演させようとするが…。
<解説>
「マザーグース」にも登場する双子・ジャックとジル。
本作は、それと同じ名前を持つジャックとジルを主人公にした作品です。
アダム・サンドラーがジャックとジルの二役を演じていますが、メキシコ系庭師のフェリペを演じているエウ・ダーベズもさりげなくフェリペとそのおばあちゃん役で二役をしていたりもします。
日本ではあんまり有名な方ではないので、私も作品を観た時は気付かなかったのですが。。。
さて、この作品、何と言ってもやっぱりアル・パチーノの怪演が見ものでしょう。
本人役で出演している彼は、バスケットボールの試合会場で出会ったジルに一目惚れし、常軌を逸したアプローチをかけていきます。
ホットドッグにケチャップで電話番号を書いて渡すわ、シェイクスピアの舞台の本番中に電話に出ちゃうわ、豪華客船にヘリで乗り付けるわ。
ジルにそこまでご執心な理由は
「同じブロンクス出身で、ブロンクスにいた頃を思い出させてくれるんだ!」
というようなことだったのですが、それだけでここまでおかしな行動をとれるというのがあんまり理解できず、今ひとつ物語に入り込めませんでした。
アメリカの人だったら理解できるのかしら?
「マザーグース」にあんまり親しみがなかったり、エウ・ダーベズのことをよく知らなかったり、ニューヨーク出身者の感覚を身近に感じられなかったりする日本人には、多少理解が難しい作品ということができるかもしれません。
と言いつつも、アダム・サンドラーの体当たり演技など、ドタバタギャグもたっぷりなので、その点は何も考えずに楽しむことはできるのですが。
まあ、アル・パチーノの新しい一面を見てみたいと言う方、アダム・サンドラーが大好きと言う方なら、きっともっと楽しめる作品なのだと思います。
『ジャックとジル』(91分/アメリカ/2011年)
原題:Jack and Jill
公開:2012年1月21日
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
劇場:丸の内ピカデリーほか全国にて
監督:デニス・デューガン
出演:アダム・サンドラー/ケイティ・ホームズ/アル・パチーノ/エロディ・トーン/ユージニオ・デルベス/デヴィッド・スペード/ヴァレリー・マハフェイ/ティム・メドウス/ニック・スウォードソン/ダナ・カーヴィ/レギス・フィルビン/シャキール・オニール/エウ・ダーベズ/ナタリー・ガル/ジョニー・デップ
公式HP:http://www.jack-jill.jp/
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