【映画レビュー】御手洗薫の愛と死

ドラマ「ナースのお仕事」などの演出などで知られる両沢和幸が監督を務めた映画『御手洗薫の愛と死』

作家や小説、文壇、自己表現などがテーマの作品ではありますが、あまり文芸的な感じではありません。
なんだろうなあ、ある監督の作品に、監督と仲の良い俳優が使われることはよくあるし、それ自体が間違っているとは思わないのですが…。
なんだか、テレビサイズというか、チープ感を感じてしまうのは、演出手法のせいなのでしょうかね。。。

観月ありさは出ていないのに、バーのママ役の松下由樹が「あーさーくーらー!」と叫び出しそうな気がしてしまうのでした。
まあ、監督が『ナースのお仕事 ザ・ムービー』の人だと思わなければ、そんなこともなかったのかもしれないですが…。

<STORY>
女流小説家の御手洗薫は、若くしてデビューし地位も名誉も金も手にしていた。彼女の家に売れない小説家の神崎龍平が訪ねてくる。実は、薫は飲酒運転で交通事故を起こし、龍平はその被害者の息子で、示談のためにやって来たのだ。事故を表沙汰にしたくない薫に、龍平は薫の書いた小説を自分の名で発表させて欲しいと提案する。薫が書いて神崎龍平名義で発表した小説は世間から高い評価を受け、龍平はたちまち売れっ子小説家になるが…。

<解説>
吉行和子演じる女流作家・御手洗薫と、松岡充の演じる売れない若手小説家・神崎龍平の、作家としての矜持と愛憎を描く本作。

作家のビジュアルやメディアミックスなどの話題性を優先する出版業界の事情などを憂うような描写もあるわけですが、なんとなく全体的に「なぜ今この作品を映画化したのか…」という感が強い気が。。。

作家の心情を映像ではなく言葉で、しかも文字で表示して見せるような、テレビ的な演出も多く、役者陣の演技も全般的にオーバーアクトでどこかコミカル。
この演技が、偏見かもしれませんが、「ナースのお仕事」感を感じさせるのですよね。。。

若手小説家の役をSOPHIAのボーカリスト・松岡充が演じているのですが、彼もどちらかというとミスキャストな気がします。
1971年生まれで40代の彼よりは、本当に20代の俳優さんが演じた方が、よりリアリティがあったのではないでしょうか。
個人的には、松山ケンイチくらいの俳優がぴったりな気がします。

うーん、ベテランの実力派俳優も揃っていて、監督も多くの映像作品を演出・監督している人なのに、なぜかとても軽く感じられる…。
そんな不思議な作品でした。

『御手洗薫の愛と死』(114分/日本/2013年)
英題:The Love and Death of Kaoru Mitarai
公開:2014年1月18日
配給:ダブルス
劇場:有楽町スバル座ほか全国にて
監督・脚本・製作・編集:両沢和幸
出演:吉行和子松岡充小島聖松重豊益岡徹松下由樹岡田浩暉内田健介/中山雄介/武藤令子/春日井静奈/相川由里/原田果奈/山口友和/森下能幸/猫田直/大西武志
公式HP:http://mitarai-movie.com/

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