一週間フレンズ。
普段、クールキャラのイケメンを演じることが多い山崎賢人が、一生懸命な一途系男子を演じている映画『一週間フレンズ。』。
山崎賢人は一週間で友だちに関する記憶を失くしてしまうという記憶障害を抱えた女の子を支えるため、彼女に何度忘れられても、交換日記を続ける少年を演じています。
そういえば2月4日に公開された『君と100回の恋』でも坂口健太郎が一途系男子を演じていましたが、最近流行ってるのかしら、一途な男性。。。
まあ、俺様系イケメンにもそろそろ食傷気味だし、一途に自分を好きでいてくれる男性の方がどう考えたっていいことに、世の少女達も気付いてきたのかもしれません。
<STORY>
学校の図書館で藤宮香織と出会った高校1年生の長谷祐樹は、彼女に一目惚れしてしまう。春休み明け、香織と同じクラスになった祐樹は「僕と友達になってください」と申し込むが、香織に「無理」とすげなく断られてしまう。実は香織は一週間で友だちに関する記憶が消えてしまう記憶障害を抱えていたのだ。香織の病状を知った祐樹は、1週間ごとに交換日記をしようと香織に持ちかける。二人は交換日記を始め、香織にも笑顔が増えてくるが…。
<解説>
アニメ化もされて人気を博している葉月抹茶原作のコミックスを映画化した本作。
コミックスの映画化と言っても、いわゆる少女漫画原作ではなく「月刊ガンガンJOKER」という漫画誌に連載されていた作品ということで、もともとは少年向けのコミックスなのですね。
というわけで、今作の主人公は男の子です。
この映画の主人公・長谷祐樹(山崎賢人)は、春休みの図書館で会った美少女・藤宮香織(川口春奈)に一目惚れ。
春休みが終わり、同じクラスになったのをいいことに、「友だちになってください!」と何度断られても申し込みます。
この長谷祐樹くん、決してイケメンキャラではなく、どちらかというとイケてないキャラ。
いわゆる「いい人なんだけどね…」と言われるような、決して女子から嫌われることはないけれど、モテることもないというキャラクターです。
漫研に入っていて漫画を描くのが好きという、ちょっとオタク寄りなキャラでもあります。
そんな“いい人キャラ”の長谷くんが、何度自分のことを忘れられても、一目惚れした女の子のために一生懸命尽くす物語なのです。
このあたり、少女漫画原作の作品とは、やはりどこか一線を画していますね。
少女漫画原作だと、男の子は俺様キャラだったり委員長キャラだったりと、かなり自信たっぷりというか、揺るがないキャラを持っていることが多いように思います。
でもこの長谷くんは、決して自分のためではなく、彼女のために、勇気を振り絞って困難にぶち当たっていくのです。
この映画『一週間フレンズ。』は、どこにでもいる普通の男の子が、勇気を出して彼女のために尽くす過程を描く物語と言えます。
ルックは女の子よりの作品に見えますが、女の子の理想を描いた少女漫画原作作品ではないので、男の子にも共感できる内容かもしれません。
そして、物語のキーとなるのが、彼が書いていたパラパラ漫画というのも、文化系の男の子に響くのかもしれませんね。アニメ版が人気というのも頷けます。
そういえば、この作品にはイケメンキャラで上杉柊平くんと超特急のタカシこと松尾太陽くんが登場しています。
いや、もちろん彼らもイケメンなんですが…。
彼らをイケメン設定にしてモテモテにしておいて、山崎賢人くんをダサキャラに設定してしまうのは、なんとも納得がいかないところではあります。。。
『一週間フレンズ。』(120分/日本/2017年)
公開:2017年2月18日
配給:松竹
劇場:全国にて
原作:葉月抹茶
プロデューサー:石塚慶生/寺西史
監督:村上正典
脚本:泉澤陽子
音楽:やまだ豊
主題歌:スキマスイッチ 「奏(かなで) for 一週間フレンズ。」
出演:川口春奈/山崎賢人/松尾太陽/上杉柊平/高橋春織/古畑星夏/伊藤沙莉/甲本雅裕/国生さゆり/岡田圭右/岩瀬亮/戸次重幸
声の出演:山谷祥生/雨宮天
Official Website:http://ichifure.jp/
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