【映画レビュー】ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス / Guardians of the Galaxy Vol. 2
スターロードことピーター・クイル、緑の肌の美しき暗殺者・ガモーラ、青い肌のマッチョ親父・ドラックス、宇宙最凶アライグマ・ロケット、生まれ変わった樹木型ヒューマノイドのベビー・グルートという宇宙の守護者たち“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』で、彼らがスクリーンに帰ってきてくれました。
本作では、新たに宇宙海賊ラベジャーズのヨンドゥ・ウドンタ、感情共感能力を持つマンティス、ガモーラの妹・ネビュラがガーディアンズの仲間に加わります。
ガーディアンズは、不完全な個人たちがお互いに助け合う、一つの家族なのです。
<STORY>
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの一行は、ソブリン星の女王・アイーシャから雇われ、アニュラクス電池を怪物アブリスクから守った。アイーシャは電池と引き換えの報酬としてガモーラの義妹・ネビュラを一行に引き渡す。一行が惑星ザンダーに帰ろうとしていたところ、ソブリンの追っ手がやってくる。アニュラクス電池を、ロケットがくすねていたのだ。一行が苦戦しているところを助けたのは、ピーター・クイルの父親を名乗るエゴだった…。
<解説>
マーベル・シネマティック・ユニバース第15作品目となる本作。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に続く今回は、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々が金色に輝くソブリン星の女王・アイーシャたちに追われ、ある惑星に不時着することとなります。
そこでガーディアンズたちを助けてくれたのは、エゴ・リビングプラネット。
天人ことセレスティアルであり、生きる惑星でもある彼は、地球でピーターの母・メレディスと恋に落ち、ピーターをもうけました。
メレディスの死後、ヨンドゥに命じてピーターを探していたはずが、ヨンドゥがピーターをエゴから隠して自分の子として育てため、探し出すのが遅くなってしまったというのです。
そこで、ピーター、ガモーラ、ドラックスの三人は、エゴに着いて惑星エゴに行くことになります。
残されたロケットとベビー・グルートは、ソブリンで捕らえたガモーラの妹・ネビュラを見張ることになります。
しかしそこに、ガーディアンズを追ってきたヨンドゥ・ウドンタ率いる宇宙海賊ラベジャーズが現れ、彼らは囚われの身に…。
この物語には、ピーター×エゴという実の父親、ピーター×ヨンドゥという育ての父親という二つの親子関係が存在します。
さらに、今となってはベビー・グルートはロケットを始めとするガーディアンズみんなの子どものようなものでもあります。
実の娘と妻を亡くしたドラックスも、ガーディアンズみんなのダメな父親や、変なおじさんというような立場。家族を知らないマンティスにとっても、今まで知らなかった“笑い”を教えてくれた父のようなものでしょう。
ガモーラとネビュラとは、もともと愛憎で結ばれた姉妹だし…。
この“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”は、不完全な者たちが寄り集まった、不恰好な家族のようなものなのです。
不恰好だけれど、みんながそれぞれ自由に生きながら助け合い、支え合って、一つの家族を意識的に作っていく…。
ジェームズ・ガン監督は、マーベルの世界観を最大限に活用し、現代ならではの家族愛の物語を作り上げてくれました。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(136分/アメリカ/2017年)
原題:Guardians of the Galaxy Vol. 2
公開:2017年5月12日
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
劇場:全国にて
製作:ケヴィン・ファイギ
脚本・監督:ジェームズ・ガン
音楽:タイラー・ベイツ
出演:クリス・プラット/ブラッドリー・クーパー/カート・ラッセル/ゾーイ・サルダナ/デイヴ・バウティスタ/ヴィン・ディーゼル/マイケル・ルーカー/カレン・ギラン/ポム・クレメンティエフ/エリザベス・デビッキ/クリス・サリヴァン/ショーン・ガン/シルベスター・スタローン/スタン・リー/ローラ・ハドック/グレッグ・ヘンリー/デビッド・ハッセルホフ
Official Website:http://marvel.disney.co.jp/movie/gog-remix.html
ユニバーサル ミュージック (2017-05-12)
売り上げランキング: 190
売り上げランキング: 33,463
売り上げランキング: 31,251
売り上げランキング: 10,800
売り上げランキング: 5,461
売り上げランキング: 1,761
売り上げランキング: 49,819
売り上げランキング: 79,154
売り上げランキング: 53
売り上げランキング: 19