【映画レビュー】噂のモーガン夫妻 / Did You Hear About the Morgans?
『アバウト・ア・ボーイ』、『ブリジット・ジョーンズの日記』などで、いくつになってもダメダメなロンドンの独身男を演じてきたヒュー・グラントと、『セックス・アンド・ザ・シティ』で大都会ニューヨークをファッショナブルに闊歩してきたサラ・ジェシカ・パーカー。
映画『噂のモーガン夫妻』では、このふたりが夫婦役を演じています。。
夫婦役と言っても、夫の浮気に妻が激怒し、別居中の夫婦なのですが。。。
ロンドン、ニューヨークと、都会派のイメージがある2人が、アメリカのド田舎、ワイオミング州・レイに閉じ込められて、愛を再確認するという物語。
なんだかんだ言ったって、ヒュー様、いいダンナ様じゃないですか。
…ちょっと老けたけどね。
<STORY>
夫、ポール・モーガンは敏腕弁護士。妻、メリル・モーガンはセレブ相手の不動産会社社長。ふたりは人もうらやむカップルだった。…そう、ポールが浮気するまでは。別居を始めたふたりだが、話し合うためにディナーを共にした。しかしその帰り道、モーガン夫妻は殺人現場と暗殺者を目撃してしまう。暗殺者から狙われたふたりにはFBIの「証人保護プログラム」が適用され、ワイオミング州・レイという小さな町で暮らす羽目になる…。
<解説>
この映画の監督は『トゥー・ウィークス・ノーティス』、『ラブソングができるまで』のマーク・ローレンス。本作では脚本家も務めています。
この監督、既にヒュー・グラントとは二度も一緒に仕事をしているんですね。
ヒュー様に対する信頼は厚いようで、この脚本は「彼のために書いた」とのこと。
優柔不断なんだけど、やさしく、イギリス人らしいユーモアもあって、実はちょっと男らしい、そんな男性として描かれています。
対する妻のメリル・モーガンはというと、夫を愛していたけれど、一度の浮気にキレて、夫に3ヶ月間もホテル暮らしをさせている女性。
夫がどんなに懇願しても受け入れず、いろいろなプレゼントでも懐柔されない。
意地になっているというか、考え過ぎて自分が本当にどうしたいのかがわからなくなっているのです。
それにしても、妻に許してもらおうとする夫の、なんとも必死なこと!
氷像をプレゼントしたり(溶けちゃうって)、銀河に名前をつけて贈ったり(「メリル銀河」ってどこにあるの? 見えるの?)、必死を通り越して滑稽なほど。
普通、3か月も家に入れてもらえず、妻からあんなに冷たい態度を取られ続けていたら、もうヘソを曲げて、話し合いをあきらめちゃうのではないかと思うのですが…。
もともとの妻に対する愛が大きければ、このくらい耐えられるということなのでしょうか。
じゃあ浮気すんなよって話でもありますが。
非日常の中で、再びお互いを知り、自分の気持ちを再確認していく夫婦の様子は、「なるほど、夫婦とはそういうものかー」と、ちょっと勉強になりました。
なんとなく倦怠期の夫婦の方とか、ふたりで一緒に観に行ってみるっていうのもいいかもしれません。
とりあえず、私的には、ヒュー様のへっぴり腰の熊撃退スプレー姿にちょっと萌えました。
後、サム・エリオットのしぶーい低音ボイスにも!
『噂のモーガン夫妻』(103分/アメリカ/2009年)
原題:Did You Hear About the Morgans?
公開:2010年3月12日
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
劇場:TOHOシネマズ有楽座ほか全国にて
監督・脚本:マーク・ローレンス
出演:ヒュー・グラント/サラ・ジェシカ・パーカー/サム・エリオット/メアリー・スティーンバージェン/エリザベス・モス
公式HP:http://uwasa-no-fusai.jp/
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