【映画レビュー】でーれーガールズ
「あまちゃん」でアイドル役として共演していた優希美青&足立梨花と、元タカラジェンヌの白羽ゆり&安蘭けいが、1980年代の女子高生と、その30年後を演じる映画『でーれーガールズ』。
私、30年後に大人になった主人公を演じる白羽ゆりを見て、正直、混乱してしまいました。
この作品での白羽ゆりは、45歳くらいの設定だと思うのですが、1978年生まれの彼女、若過ぎてかわい過ぎて45歳にはさすがに見えません。
1970年生まれの安蘭けいは、実年齢にも近く、“いくつになってもきれいな大人の女性”というにはぴったりだったんですけどね。
あまりにも白羽ゆりが若々しいので、岡山で暮らし続けていた元クラスメイトたちのオバさんぶりとの乖離がひどく、
「あれ、彼女たちって今何歳の設定なの? 20年後? でもあのオバさんたちをみると、もっと歳いってそうだしな…」
「ん、なんかこの映画、どこかの韓国映画に似ているな…」
などと、本筋には関係のない感想ばかりが浮かんでしまったのでした。
<STORY>
1980年4月、山口百恵と漫画を描くことが大好きな佐々岡鮎子は、年上の大学生のバンドマン、ヒデホと自分をモデルに恋愛漫画を描いていた。東京から岡山に引っ越した鮎子は、お嬢様学校の岡山白鷺女子高校に入学するが、標準語が原因でクラスから浮いてしまう。やがて大人っぽいクラスメイトの秋本武美と仲良くなるが、武美は鮎子の漫画を読んでヒデホを好きになってしまう。30年後、人気漫画家となった鮎子は、久しぶりに岡山を訪れる。
<解説>
作家・原田マハの実体験に基づいた同名小説を『東京無印女子物語』の大九明子監督が映画化した本作。
岡山の実在の場所を舞台に、みずみずしい青春物語と、ほろ苦い人間ドラマを描いています。
1980年代のパートでは、優希美青と足立梨花の二人が、現代と比べると少しウブな女子高生たちの青春模様をまっすぐに演じています。
その当時大人気だったという山口百恵の楽曲が随所に使われており、これがなかなか効果的。
さらに、優希美青演じる鮎子の各少女漫画の絵柄も、かなり1980年代感を醸し出しています。
そして現代パートでは、過去にすれ違った二人が久しぶりに再会し、お互いの誤解を解くのですが…。
原作未読のため、これが映画ならではの演出なのか、原作での設定なのか不明なのですが、現代パートは多少盛り込みすぎて、観客を置いていっているような気がします。
白羽ゆりが舞台出身で演技が華やかなため、内容をより濃く感じているのかもしれませんが。。。
岡山を舞台にした本作、岡山城や奉還町商店街、鶴見橋など、懐かしさを感じさせる岡山の風景がたっぷりで、岡山に行ってみたくなる人も多いのでは。
ホリプロ制作ということで、ホリプロキャスト総出演なのですが、岡山出身の岩井志麻子がチラリと出演しているのも、個人的にちょっと嬉しかったです。
『でーれーガールズ』(118分/日本/2015年)
公開:2015年2月21日
配給:名古屋テレビ
劇場:全国にて
原作:原田マハ
監督:大九明子
脚本:源孝志
出演:足立梨花/優希美青/白羽ゆり/安蘭けい/須賀健太/矢野聖人/桃瀬美咲/石崎なつみ/杉浦香絵/山根千佳/前野朋哉/丘みつ子/甲本雅裕/根岸季衣
Official Website:http://deereegirls-movie.jp/
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