【映画レビュー】カラスの親指

公開前の宣伝で「大ドンデン返し!!」と掟破りの宣伝をしちゃっているこの映画『カラスの親指』

例えドンデン返しがホントにあったとしても、事前にわかってしまっては面白さ半減なのではないかと思うのですが…。
まあ、それは配給会社の宣伝方針なので、まあしょうがないかもしれないですが。

阿部寛&村上ショージという異色の二人がタッグを組んで送るこの作品。

道尾秀介が第62回日本推理作家協会賞を受賞した小説「カラスの親指 by rule of CROW’s thumb」をもとにしているだけあって、まあ、よくできた物語だと思います。

<STORY>
詐欺師の武沢(タケ)は、すべてをなくし途方に暮れた初老の男・入川鉄巳(テツ)を拾い、彼を詐欺の相棒として家に迎えた。ある日、彼らはアパートを追い出されそうだというスリの少女・まひろと出会う。翌日、まひろは姉のやひろと姉の恋人・貫太郎と一緒にタケたちの暮らす一軒家にやって来た。タケ、テツ、貫太郎、やひろ、まひろの5人はだんだんと距離を縮めていくが、ある日、彼らの暮らす家が放火されるという事件が起こる…。

<解説>
まあ、よくできた物語ではあるこの作品。
伏線もかなり張られ、作品の細部にまでこだわって作られているのがよくわかります。

阿部寛を始め、役者もみんな味があっていい感じ。
特に石原さとみ演じるやひろのスーパーマイペースな自分勝手っぷり、小柳友演じる貫太郎のちょっと危ないくらいのとぼけっぷり、ひいてはこの二人のバカップルぶりなどは、かなり面白いです。

でもね…、いかんせん、長いのですよ。
160分、2時間40分もあるのです。
で、作品情報を観てみると、この作品の監督を務めた伊藤匡史監督、本作で長編映画の監督は2作目なのですね。

うーん、間とかにすごーくこだわって作っているのはよくわかるのですが、いかんせん、長い…。
映画館に観に行った場合、予告も入れるとゆうに3時間は超えるはず。
こんなに長いと、観客に敬遠されてしまうんじゃないでしょうか。
回転が悪くなって、劇場にも嫌われそうだし。

せっかく面白い物語なのだから、こだわりを活かして長いまま公開するより、思い切って40分くらい削って欲しかったなあと思ってしまうところです。
前半とか、ちょっとテンポが悪いところもあったりするし、そのへんは思い切ってつまんで閉まっても良かったのではないかと思います。

ラストも、余韻を効かすために切れるところも多かった気がするなあ。
そんなに懇切丁寧に説明しなくても、観客はきっと気付くと思うのです。
文字情報しかない小説と違って、映画は映像と音で物語を表現できるメディアなのだから。。。

いや、いろいろ言いましたが、ストーリーは面白いですからね。
スッキリとした気持ちで劇場を出られるエンターテインメント作品だと思います。

別コラム:オトコに見せたいこの映画『カラスの親指』

『カラスの親指』(160分/日本/2012年)
公開:2012年11月23日
配給:20世紀フォックス、ファントム・フィルム
劇場:全国にて
原作:道尾秀介
監督・脚本:伊藤匡史
出演:阿部寛村上ショージ石原さとみ能年玲奈小柳友鶴見辰吾ベンガル戸次重幸なだぎ武古坂大魔王ユースケ・サンタマリア
公式HP:http://movies.foxjapan.com/crow/

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