【映画レビュー】カウボーイ&エイリアン / Cowboys & Aliens
007ことダニエル・クレイグと、インディアナ・ジョーンズことハリソン・フォードが1873年のアリゾナで大活躍する西部劇、『カウボーイ&エイリアン』。
ダニエル・クレイグ、登場して10分くらいセリフがなかった気がしますが、それでも充分間を持たす存在感。やっぱり素敵です。
それに引き換え、ハリソン・フォードは寄る年波に勝てなくなってきてる気がするな…。
まあ、今回の役はがさつな西部の元軍人役なので、そのせいもあるかもしれないですが。
カウボーイとエイリアンが対決するという設定の本作ですが、ダニエルとハリソンは意外とカウボーイっぽくない感じです。
また、主役の男性陣よりも、ヒロインのオリヴィア・ワイルドや脇役のサム・ロックウェルたちの方が活躍してるっぽい気がするのも、それはそれで西部の人たちの強さを表していると言えるのかもしれません。。。
豪華キャスト&豪華スタッフが集結したこの作品ですが、あまり大きく期待しすぎずに、気軽な気分で観た方が楽しめる作品だと思います。
STORY
1873年のアメリカ、アリゾナ。一人の男が目を覚ます。記憶喪失の彼の腕にはメタル製の不思議な腕輪がはめられ、撃たれた傷があった。その後、男はある街に辿り着く。その夜、その街を不思議な飛行物体が襲来。男ははめていた腕輪から出る光線で飛行物体と対抗するが、飛行物体は住民たちを拉致して消えていった。街を支配する男・ダラーハイドとともに男は村人たちを救いにいくことに。そんな彼らの後を、謎の女・エラが追っていく…。
解説
スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務め、『アイアンマン』のジョン・ファヴローが監督を務めたこの作品。
スコット・ミッチェル・ローゼンバーグの原作グラフィック・ノベルはスピルバーグをして「なぜ映画化されなかったのか不思議なほど、すごい原作」と言わしめたといいます。
原作もすごい(らしい)し、スタッフも重鎮揃いだし、キャストも豪華なのですが…。
西部の美術も素敵だし、演技も悪くないのですが…。
なんだろう、なんだかこう、物足らない感じ。
スタッフやキャストが豪華すぎるせいで、期待が高くなりすぎちゃったのかもしれませんが。。。
この作品でダニエル・クレイグが演じるのは、記憶を無くした男(ジェイク・ロネガン)。
ただ、ガタイの立派さやもともとの腕っ節の強さから、なんらかの実力者だったであろうことがわかります。
そんな彼ですが、エイリアンたちを追ううちに、だんだんと記憶を取り戻していきます。
そして、ハリソン・フォードが演じるのは、実業家として街を支配する男、カーネル・ウッドロー・ダラーハイド。
元軍人の気の荒い彼は、自分を裏切った男は許さないという冷徹な一面も持ちつつも、自分の息子には甘いダメ親だったり、小さい子どもにはひそかに優しかったりする面も。
しかし、西部の荒くれ男たちを束ねる存在だけあって、一筋縄ではいかない男であることは確かです。
この二人が中心となり、謎の飛行物体に拉致された人びとを救うため、エイリアンたちを追い、アジトを突き止めます。
その道中の道案内の役割を果たすのが、オリヴィア・ワイルド演じる謎の女・エラ。
彼女は、ジョーカー的な存在として、かなり物語をひっぱっていくのですが…。
ただ、オリヴィア・ワイルドにはこの役はちょっと荷が重かった気がするなあ。
というか、まあ、脚本の問題かもしれないですけどね。。。
まあ、どちらかというとストーリーの収束のつけ方が後だしジャンケンっぽかったり、エイリアンが賢いのかおバカなのかわかりにくかったりする作品なので、小難しいことを言うべき作品ではないのでしょう。
基本的にコミックスベースの作品なので、気軽に楽しむことをオススメします。
別コラム
作品情報
『カウボーイ&エイリアン』(118分/アメリカ/2011年)
原題:Cowboys & Aliens
公開:2011年10月22日
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
劇場:丸の内ピカデリーほか全国にて
原案:ホーク・オストビー/マーク・ファーガス/スティーヴ・オーデカーク
原作:スコット・ミッチェル・ローゼンバーグ
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
監督:ジョン・ファヴロー
出演:ダニエル・クレイグ/ハリソン・フォード/オリビア・ワイルド/ノア・リンガー/サム・ロックウェル/デイヴィッド・オハラ/ポール・ダノ/キース・キャラダイン/クランシー・ブラウン/アナ・デ・ラ・レグエラ/アダム・ビーチ
公式HP:http://www.cowboy-alien.jp/
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