【映画レビュー】アントマン / Ant-Man
マーベル・シネマティック・ユニバースの新ヒーロー“アントマン”。
ポール・ラッドが演じるスコット・ラングは、天才科学者のハンク・ピムが発明したアントマン・スーツを着用して体長1.5cmの小さなヒーロー“アントマン”になり、敵に挑んでいきます。
ペイトン・リード監督がこの“アントマン”を描いた映画『アントマン』は、これまでのマーベル・シネマティック・ユニバースのヒーローとはまた一味違う、ユーモアと人間くささを感じさせる一作です。
STORY
かつて金庫破りをして服役していたスコット・ラングは、仲間から持ちかけられ、ある老人の家の金庫の中に忍び込む。そこにあったボディスーツを着たスコットは、なんと体長1.5cmに縮んでしまう。スーツの持ち主の老人で天才科学者のハンク・ピムは、超人的なパワーを持つ体長1.5cmのヒーロー“アントマン”になって欲しいと、スコットにスーツを渡すのだった。スコットはハンクの娘・ホープから“アントマン”としての訓練を受けるが…。
解説
マーベル・シネマティック・ユニバースに新しく登場したヒーロー“アントマン”。
映画では、原作コミックスでは二代目の“アントマン”となるスコット・ラングがフィーチャーされています。
このスコット・ラング、スキルはあるものの、運や要領の良さがないために、金庫破りで投獄されていた男。
そんな彼が、ハンク・ピムと出会うことで、アントマンというヒーローになっていくのです。
このアントマンの敵となるのは、ハンク・ピムの愛弟子だった男、ダレン・クロス。
彼も、アントマンスーツと同じ機能を持つ黄色いジャケット“イエロージャケット”を開発し、自身も1.5cmまで縮んで、アントマンと戦うことになります。
この映画の見所は、なんといってもその小さなヒーローたちの戦いぶり。
アリを自在に操る訓練をしたアントマンは、アリ達を率いてイエロージャケットに戦いを挑みます。
しかし何と言ってもこの二人、お互いに体長1.5cm。
本人達は真剣に戦っているのですが、サイズが小さな分、なんだかユーモラス。
機関車トーマスにひかれ、卓球のラケットで飛ばされ、誘蛾灯でスパークしちゃったり…。
脅威を脅威と感じさせないあたり、悪役もなんだか微笑ましかったりします。
アントマンになるスコット・ラングも、ダメ男でダメ親父。
でも、娘のケイティのことを心から愛していて、ケイティからも愛されているのがわかるので、なんともにくにくめないのです。
また、このケイティを演じる子役のアビー・ライダー・フォートソンちゃんが可愛すぎて…。この前歯のない女の子のおかげで、この作品への評価がぐっと上がってしまう気すらします。
さらに、おしゃべりなスコットの悪友を演じるマイケル・ペーニャの見せるノリノリのトークや、再現VTRもウィットに富んでいて、楽しい!
マーベル・シネマティック・ユニバースへのアントマンのお披露目となるこの作品、小さな体での大きなアクションと、ウィットの効いた演出も楽しめる一作です。
もちろん、あのスタン・リー御大もばっちり登場しています。
作品情報
『アントマン』(117分/アメリカ/2015年)
原題:Ant-man
公開:2015年09月19日
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
劇場:全国にて
監督:ペイトン・リード
脚本:エドガー・ライト/ジョー・コーニッシュ/アダム・マッケイ/アンドリュー・バレル/ガブリエル・フェラーリ
脚本・出演:ポール・ラッド
音楽:クリストフ・ベック
出演:エヴァンジェリン・リリー/コリー・ストール/ボビー・カナヴェイル/マイケル・ペーニャ/ティップ・“T.I.”・ハリス/ウッド・ハリス/ジュディ・グリア/デヴィッド・ダストマルチャン/マイケル・ダグラス/アビー・ライダー・フォートソン
Official Website:http://marvel.disney.co.jp/movie/antman.html
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