【本】不思議の国のアリス・オリジナル / ルイス・キャロル
ティム・バートンの映画『アリス・イン・ワンダーランド』を観て、ふと「不思議の国のアリス」のオリジナル・ストーリーをきちんと読んだことがないことに気付いてしまったCheese。
なんとなくストーリーは知っていますが、アニメで見たのか、絵本ででも読んだのか、どちらにしろ子ども向けに単純化されたストーリーしか知らないはず。
一度きちんと「不思議の国のアリス」を読んでみようと思っていたところ、「不思議の国のアリス・オリジナル」という本を見つけました。
本書は、ルイス・キャロルがアリス・リデルのために手書きで書いた「地下の国のアリス -Alice’s Adventures Under Ground-」の復刻版と、その日本語訳版がセットになったものです。
「地下の国のアリス -Alice’s Adventures Under Ground-」はオックスフォード大学クライスト・チャーチ・カレッジの若き数学講師チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンが、オックスフォード大学の学寮長ヘンリー・リデルの10歳になる次女、アリス・リデルのために書いたもの。
物語を考え、文字を書き、挿絵を描き、表紙を彩色して、製本したものを、ドジソンはアリスにクリスマス・プレゼントとして贈ったそうです。
その後、C.L.ドジソンはルイス・キャロルという名前で、「地下の国のアリス -Alice’s Adventures Under Ground-」を下敷きにした物語「不思議の国のアリス -Alice’s Adventures Wonderland-」を出版したのでした。
かくいうわけで「地下の国のアリス -Alice’s Adventures Under Ground-」は、「不思議の国のアリス -Alice’s Adventures Wonderland-」のオリジナルとなる物語。
物語は「不思議の国のアリス -Alice’s Adventures Wonderland-」(2万6211語)の約半分(1万2715語)の長さになっています。
冒頭からの、ウサギを見つけてアリスが深い深い穴に落ちて行き、薬を飲んで小さくなったり、ケーキを食べて大きくなったりするくだりは同じなものの、「地下の国のアリス」にはマッドハッターたちとのティーパーティーや、チェシャ猫などは出て来ません。
その他にも違いはいろいろあるのでしょうが…、詳しくわかりませんでした。
それにしても、ルイス・キャロルの手描きのイラストは、決して上手ではないものの、かなり丁寧に描き込んであります。
ルイス・キャロルのアリスに対する愛情がよくわかります。
中にはアリス・リデルや、アリスの姉妹たちの写真も掲載されているのですが、なかなか思慮深そうなクールビューティ。
『レオン』の頃のナタリー・ポートマンを思わせる、落ち着いた顔立ちです。
髪型も短く切りそろえ、ちょっと顔まわりでカールのかかったボブカットで、「地下の国のアリス」のロングヘアーのアリスとはちょっと違う雰囲気。
アリス・リデルと“地下の国で冒険をする”アリスは、決して同一人物というわけではないようです。
それにしても、本書を読んで、ますます「不思議の国のアリス」のオリジナル・ストーリーが気になって来ました。
チェシャ猫ってどういうタイミングで登場するんだったっけ?
あの太った双子はやっぱり出て来るのかな?
引き続き、「不思議の国のアリス -Alice’s Adventures Wonderland-」を探してみなければ…。
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