【映画レビュー】ウルヴァリン：SAMURAI ／ The Wolverine

愛する女性・ジーンを殺してしまった悔恨から、カナダの山奥に籠っていたウルヴァリンことローガンは、かつて命を救った矢志田という男に呼ばれ日本に飛ぶ。しかし、巨大企業のオーナーである矢志田は、間もなく病気で死んでしまう。矢志田の葬儀の際、孫娘のマリコがヤクザたちに誘拐されそうになるが、ローガンはマリコを救い出し、マリコと東京を脱出。長崎にある矢志田家の別荘に身を潜めるが、再びマリコが誘拐されてしまう…。

この映画に出てくるウルヴァリンは、X－MENの仲間で愛した女性だったジーン・グレイを殺してしまったことで、苦しんでいます。
ウルヴァリンがジーンを殺したのは2006年の映画『X-MEN:ファイナル ディシジョン』。

ウルヴァリンを主人公としたスピンオフ映画第一弾『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』では、まだ彼はジーンと出会っていなかったので、この物語は時系列的に『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』から『X-MEN』、『X-MEN2』、『X-MEN:ファイナル ディシジョン』を経ての物語だということになります。

ジーンを殺してしまったことに傷ついたウルヴァリンは、TAO演じる美しい日本女性・矢志田マリコと出会い、ヤクザに狙われる彼女を守るうちに、彼女と恋に落ちます。
そして彼女を守ろうと誓うのですが、意外とあっさりと彼女をさらわれてしまったり…。
あんまり、ボディガードには向いていないようですね。

この映画で活躍しているのは、どちらかというと福島リラ演じるユキオという日本女性。
赤い髪で武道もできる個性派女性で、日本人から見るとあまり日本人らしさを感じませんが、外国人から見れば、日本人女性のイメージを体現しているような、不思議な女性です。
彼女もミュータントの能力があるような演出もあり、今後の「X-MEN」シリーズへの出演もありそうです。

この映画『ウルヴァリン：SAMURAI』、不思議の国ニッポンでサムライたちと戦うウルヴァリンを堪能し、これから始まる新たなる「X-MEN」シリーズのための布石を確かめる、トンデモアクションムービーと言えるでしょう。
記録より、記憶に残る映画かも。。。