【映画レビュー】幸せへのキセキ / We Bought a Zoo
キャメロン・クロウが監督・製作・脚本を手がけた映画『幸せへのキセキ』は、キャメロン・クロウらしい、どこかノスタルジックなような、なんだか少しだけ切ないような、くすぐったいような幸せへの物語。
亡き妻を思って苦しみつつ、母を亡くした喪失感にもがく14歳の息子や、健気にふるまう7歳の娘との関係に悩み、心機一転、“動物園を買ってしまう”オトコを、マット・デイモンが演じています。
エピソードのひとつひとつや脇役のキャラクターまでもが魅力的な、切なくもステキな物語です。
<STORY>
半年前に妻を亡くしたベンジャミン・ミーは、失意の日々を送っていた。14歳の息子のディランと、7歳の娘のロージーも笑顔が少なくなった。ベンジャミンは心機一転、仕事を辞め、新しい家を探し始める。そして見つけたのは富豪が残した動物園の付いた一軒家だった。引っ越してきたミー一家は、個性的な飼育員たちと共に、動物園の再建を目指すことに。年老いたトラの世話や、逃げたグリズリーの捕獲など、様々なトラブルが彼らを見舞う…。
<解説>
動物園のおまけのついた家を買った家族が、個性的な飼育員たちと共に、動物園を再建していく物語。
基本的はマット・デイモン演じる息子のベンジャミン・ミーと、14歳の息子・ディランと7歳の娘・ロージーの物語がメインで進んでいきます。
そこに、ディラン(コリン・フォード)とキュートな少女・リリー(エル・ファニング!)のティーンらしい初恋、飼育員たちとのすれ違いや和解の物語が絡んでくるのです。
“20秒の勇気”、“Why not?”などという、ステキなフレーズもあちこちに。
なんだか勇気をもらったような気分になれると思います。
そうそう、飼育員のリーダーであるケリー役でスカーレット・ヨハンソンが登場するのですが、男勝りで色気のないファッションにも関わらず、やっぱりどことなくセクシー。
素敵な人というのは、どんなファッションをしていても、やっぱり美しいのですねぇ。
そして、個人的にかなりうれしかったのは、肩に猿を乗せた寡黙で大柄な飼育員、ロビン・ジョーンズ役でパトリック・フュジットが登場していたこと。
このパトリック、キャメロン・クロウ監督の『あの頃ペニー・レインと』でケイト・ハドソン演じるグルーピーに恋をする童貞少年を演じていた、あの少年の成長した姿なのです。
「まあまあ、こんなに大きくなって…」と、甥っ子の成長を見守る叔母のように、思わず目を細めてしまったのでした。。。
『幸せへのキセキ』(124分/アメリカ/2012年)
原題:We Bought a Zoo
公開:2012年6月8日
配給:20世紀フォックス映画
劇場:TOHOシネマズスカラ座ほか全国にて
原作:ベンジャミン・ミー
監督・製作・脚本:キャメロン・クロウ
出演:マット・デイモン/スカーレット・ヨハンソン/トーマス・ヘイデン・チャーチ/パトリック・フュジット/エル・ファニング/ジョン・マイケル・ヒギンズ/コリン・フォード/マギー・エリザベス・ジョーンズ/アンガス・マクファーデン
公式HP:http://www.foxmovies.jp/sk/
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