戦火の馬 / War Horse

戦火の馬 オリジナル・サウンドトラック

スティーヴン・スピルバーグ監督がまったく新しい視点から描いた戦争映画『戦火の馬』

戦争に徴用された軍馬の目線を通し、戦争に携わる一般の人びとの悲哀や、戦争の愚かさ、人間と動物の愛、一般の人びとの暮らしの美しさなどを描いています。

超エンタメ路線の『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』の後にこの作品が出てくるなんて、やっぱりスピルバーグの懐は深いなぁ…。

<STORY>
第一次世界大戦が近付いている頃、イギリスの小さな村に、4本の足先が白く額に菱形のマークがついた鹿毛の馬が生まれた。その馬を競り落としたナラコット家の息子・アルバートは、仔馬をジョーイと名付け手塩にかけて育てた。しかし戦争が勃発し、ジョーイは英国陸軍に売られてしまう。フランスの戦地でニコルズ大尉を乗せていたジョーイは、大尉が落馬した後、ドイツ軍のものとなる。そこには同様の境遇の黒馬・トップソーンもいた。

<Cheeseの解説>

War Horse

1914年から1918年の4年間、33ヶ国の国が参加した第一次世界大戦
フランスやベルギーが戦場となったこの戦争には、100万頭~200万頭の馬が軍馬として利用されたそうです。

本作は、イギリスから徴用された軍馬・ジョーイが、フランスの戦場に連れて行かれ、彷徨う姿を描いています。

ジョーイが出会うのは、自らを調教してくれたイギリスの農民・アルバート、イギリス陸軍のニコルズ大尉、ドイツ軍の兄弟兵、フランスの田園地帯に住む少女・エミリー、ドイツの砲兵など、様々な人びと。
そのほとんどが自らの意志に関わらず戦争に巻き込まれ、懸命に生き延びようとしている人びとです。

イギリス兵も、ドイツ兵も、立場としては敵味方になりますが、基本的には悪い人間ではありません。
むしろジョーイや黒馬・トップソーンに対する態度をみると、善人と言ってもいいでしょう。

そんな善人たちが敵味方に別れて殺し合わなければならない戦争とは、なんと空しく愚かなものなのだろうと、思わずにはいられません。

別コラム:オトコに見せたいこの映画『戦火の馬』

『戦火の馬』(147分/アメリカ/2011年)
原題:War Horse
公開:2012年3月2日
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
劇場:全国にて
原作:マイケル・モーパーゴ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ジェレミー・アーヴァイン/エミリー・ワトソンデヴィッド・シューリスピーター・ミュラン/ニエル・アレストリュプ/ベネディクト・カンバーバッチトム・ヒドルストン/ニコラス・ブロー/デヴィッド・クロス/レオナート・カロヴ/セリーヌ・バケンズ/ライナー・ボック/パトリック・ケネディ/ロバート・エムズ
公式HP:http://disney-studio.jp/movies/warhorse/

War Horse - Various Artists
War Horse – Various Artists

未知との遭遇 (字幕版)
未知との遭遇 (字幕版)

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(日本語吹替版)
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(日本語吹替版)

戦火の馬 オリジナル・サウンドトラック
サントラ
SMJ (2012-02-22)
売り上げランキング: 48530
War Horse
War Horse

posted with amazlet at 12.02.20
Sony Classics (2011-11-22)
売り上げランキング: 14804
戦火の馬
戦火の馬

posted with amazlet at 12.02.19
マイケル モーパーゴ
評論社
売り上げランキング: 7701
スポンサーリンク
レクタングル(大)
レクタングル(大)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です