【映画レビュー】シャドウハンター / The Mortal Instruments: City of Bones
蒼白な肌と白金のような髪がその細面を彩る、妖しい美形のジェイミー・キャンベル・バウアー。
オタク系メガネながらも、よーく見ると美男子のロバート・シーハン。
思い詰めたような眼差しが狂おしい、隠れた情熱を秘めたケヴィン・ゼガーズ。
そして、ワイルドな野獣のような年上男性、エイダン・ターナー。
さらに、何を考えているかわからない、暗い魅力を秘めた妖しい美貌のジョナサン・リス・マイヤーズ。
最後に忘れてはいけない、バイセクシャルな魅力を秘めたアジア系年齢不詳超絶イケメン、ゴッドフリー・ガオ!
そんな様々なタイプのイケメンたちが顔を揃えて一人の女性を取り囲むという、女性にとっての理想をそのまま映像化したようなゴシック・ファンタジー・ムービー『シャドウハンター』。
いやー、ストーリーや映像も面白かったのですが、なんと言ってもそのイケメンたちを見ているだけで、幸せな気分になりました。まさに、眼福。
特に、齢800歳でバイセクシャルの高位魔法使いを演じたゴッドフリー・ガオは本当にイケメンです。本当に本当にイケメンです。
<STORY>
NYで母親と二人で暮らしているクラリーは、15歳になった日、美しい少年・ジェイスに出会う。幼なじみのサイモンには姿が見えない彼の正体は妖魔を対峙する“シャドウハンター”という戦士だった。実はクラリーの母・ジョスリンもその一員で、シャドウハンターたちの伝説の宝・聖杯の悪用を防ぐため、それを秘密の場所に隠し、人間界に隠れて暮らしていたのだ。やがてジョスリンが誘拐され、クラリーはシャドウハンターたちの避難所、インスティチュートに逃げ込むが…。
<解説>
吸血鬼、人狼、魔法使いといった“地下世界に生きる人外の存在”が映画などで描かれるときは、たいていが人間にはない妖しい魅力を持った美しいキャラクターとして描かれています。
「トワイライト」シリーズや「アンダーワールド」シリーズなどはまさにそうで、蒼ざめてクールな雰囲気をまとったヴァンパイア、ワイルドでいかつい魅力に満ちた人狼などが登場し、人間界のすぐそばにあるものの、人間にはなかなか見えない“地下世界”で激しい抗争や恋愛を繰り広げています。
カサンドラ・クレアのベストセラー小説「シャドウハンター 骨の街」も、同じような地下世界の住人“ダウンワールダー”たちの物語。
何も知らずに育ってきた平凡な少女・クラリーが、自分が妖魔と戦う“シャドウハンター”の血を引いていることを知り、美しい先輩シャドウハンター・ジェイスに導かれ、シャドウワールドに足を踏み入れていくのです。
まさに「私は平凡な女の子だけれど、本当は秘められた力を持っていて、誰かがその力を引き出して新しい世界に連れて行ってくれる…」という、女の子の秘めた夢をそのまま映像化しているような映画なのです。
しかも、自分を守ってくれるのは、いろんなタイプのイケメンばかり。
まさに、イケメン恋愛ゲームを地でいくようなストーリーだったりするわけです。
そして、そのゲームを彩るのは、ニューヨークのシャドウワールドに広がる、ゴシック調のファンタジーワールド。
ルーン文字、聖杯(インモータルカップ)、骨の街といった意味ありげな用語を駆使し、吸血鬼、魔法使い、人狼、魔女たちが登場する物語を盛り上げて行くのです。
そりゃあもう、ティーンたちが夢中になるのも頷けますね。
そんな「シャドウハンター 骨の街」を映像化したこの映画『シャドウハンター』、クールな美術に彩られたイケメン勢揃いの作品で、楽しくないわけがありません。
大きなおめめと太い眉毛が印象的なクラリーを演じるリリー・コリンズに、ずうずうしくも己を重ねながら堪能してしまったのでした。
いやー、それにしても、ゴッドフリー・ガオは本当にイケメンです。
ジェイミー・キャンベル・バウアーもジョナサン・リス・マイヤーズもエイダン・ターナーもかなり好みの俳優たちなのですが、その彼らを軽く圧倒する存在感にやられました。
ゴッドフリー・ガオ、要注目です。大事なことだから何度も言いました。
『シャドウハンター』(130分/アメリカ=ドイツ=カナダ/2013年)
原題:The Mortal Instruments: City of Bones
公開:2014年4月19日
配給:プレシディオ
劇場:新宿ピカデリーほか全国にて
原作:カサンドラ・クレア
監督:ハラルド・ズワルト
出演:リリー・コリンズ/ジェイミー・キャンベル・バウアー/ジョナサン・リス・マイヤーズ/レナ・ヘディ/エイダン・ターナー/ロバート・シーハン/CCH・パウンダー/ケヴィン・デュランド/ケヴィン・ゼガーズ/ジャレッド・ハリス/ゴッドフリー・ガオ/ジェマイマ・ウェスト
公式HP:http://www.shadowhunter.jp/
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント (2014-08-20T00:00:01Z)
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