【映画レビュー】脳内ニューヨーク / Synecdoche, New York

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『マルコヴィッチの穴』『エターナル・サンシャイン』でおなじみの脚本家チャーリー・カウフマンが、初めてメガホンを取った映画『脳内ニューヨーク』

天才脚本家、天才監督にあらずというところでしょうか…。
アイデアはいいと思うんですが…。

<STORY>
劇作家のケイデン・コタードは、妻・アデルと娘・オリーヴとの3人暮らし。しかし夫婦はうまくいっておらず、アデルはオリーヴを連れ、ベルリンに移住してしまう。そんな中、ケイデンはマッカーサー・フェロー賞(天才賞)を受賞し、多額の賞金を手にすることに。ケイデンはその賞金を使って、自分の人生を芝居にしようと、巨大な倉庫の中にニューヨークのセットを作る。その芝居は幕が開かないまま、17年も稽古が続けられていた…。

<解説>
どうにも冗長なこの作品。
チャーリー・カウフマンの頭の中にある構想を、編集せずにそのまま映像化したような感じです。
まさしく、映画のストーリーと同じく、作家の脳内をそのまま具現化させた物語なのではないでしょうか。
(作中では、その試みは失敗に終わっています。)

“破裂し、水を噴き出し続ける水道”、“火事で燃え続ける家”、“緑色の便”など、繰り返し出てくるモチーフも、どことなく古くさい。
5年前くらいであれば、こういうメタファーも面白く感じたと思うのですが、こういう不条理系の演出は、個人的にはもう飽きました。

『マルコヴィッチの穴』のように、カオスな世界を別の監督が通訳して、万人にわかりやすく編集した形で見せてくれた方が、面白い作品になったのではないかと思います。
すべてのモチーフを入れこまなくても、映画としては削った方がよいシーンも多かったし。

後、こういう映画を観た後にいつも思うのは、キリスト教の知識がないと、西洋の映画は本当には理解できないことが多いなあということ。
お葬式の最中の雨のシーンなど、キリスト教の知識があれば、より深く意味を理解できるのではないかと思います。

役者陣は良かったです。
でも、サマンサ・モートンがいつのまにかあんなおなかになってたのには、ちょっとびっくりしました。。。

『脳内ニューヨーク』(124分/アメリカ/2008年)
原題:Synecdoche, New York
公開:2009年11月14日
配給:アスミック・エース エンタテインメント
劇場:シネマライズほか全国にて
監督・製作・脚本:チャーリー・カウフマン
出演:フィリップ・シーモア・ホフマンサマンサ・モートンミシェル・ウィリアムズキャサリン・キーナーエミリー・ワトソン
公式HP:http://no-ny.asmik-ace.co.jp/index.html

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