【映画レビュー】ストロベリーナイト
竹内結子演じる女性刑事、姫川玲子がノンキャリアながら警部補にまで昇進し、男性社会である警視庁捜査一課の中で、男性の部下を率いて数々の難事件に挑み人気を博したドラマ「ストロベリーナイト」。
このドラマが映画化されたのが、本作『ストロベリーナイト』です。
本作で姫川が挑むのは、ある連続殺人事件。
上層部から捜査方針の変更を余儀なくされた姫川は、単独で事件に隠された謎を追い、ある暴力団の組員と次第に関わりを持っていくのですが…。
STORY
大手暴力団、龍崎組傘下の組織である六龍会の構成員が殺された。捜査を担当する警視庁捜査一課姫川班班長・姫川玲子は「犯人は柳井健斗」というタレコミ電話を受ける。しかし上層部から「柳井健斗には一切触れるな」という厳命が。納得できない玲子は単独で調査を始め、9年前に柳井健斗の家族を巡る、ある事件があったことを知る。柳井健斗のアパートの前で張り込みをしていた姫川は不動産業をしているというマキタという男と出会い…。
解説
警視庁捜査一課の中で、いくつかにわかれた班が持ち回りで様々な事件の捜査本部を担当する、という、実際の警察組織の運営をそのまま描いたことでも話題となったドラマ「ストロベリーナイト」シリーズ。
同じ捜査一課の中にいくつもの班があり、その班ごとにいがみ合ったりしているなんて、このドラマを見るまでは知りませんでした…。
映画版でもその班割はそのままに、姫川のライバルである遠藤憲一演じる日下、武田鉄矢演じるガンテツこと勝俣らの名物刑事、そして西島秀俊演じる菊田、小出恵介演じる葉山、宇梶剛士演じる石倉、丸山隆平演じる湯田といった姫川班のメンバーも登場します。
が、本作では姫川の単独捜査が続き、大沢たかお演じる暴力団員の牧田との関係を中心に描かれているので、レギュラー刑事たちの印象はちと薄いかも…。
今回は誉田哲也原作の「インビジブルレイン」というストーリーをもとにしているだけあって、シーンのほとんどで雨が降っています。
「髪の毛はホワホワになるし、靴はダメになるしパンツの裾は汚れるし、雨の日なんて大嫌い!」
などというワガママを姫川が言うわけもなく、刑事たちは雨の中を走り回るのです。
そして、雨の中のラブシーンもあったり…。
本作は、心に負った傷を抱えつつ、女性刑事としてたくましく生きてきた姫川の見せる女性らしい一面も見どころでしょう。
そして、姫川を慕う菊田の傷ついた子犬のような眼差しも…。
さてさて、それにしても本作を観て、ドラマ鑑賞時に観ていた疑問がひとつ解けました。
いつも赤いエルメスのオータクロアのバッグを持つ姫川を見ては、「刑事がエルメスなんて買えるのか? そんなに警視庁って給料いいの?」と思っていたのですが、あのバッグにはああいうワケがあったんですねー。納得。
そのワケがどういうものかは、ぜひ映画を観て確認してみてください。
(と言いつつも、そんな大したものではないけどね。。。)
作品情報
『ストロベリーナイト』(127分/日本/2013年)
公開:2013年1月26日
配給:東宝
製作国:全国にて
原作:誉田哲也
監督:佐藤祐市
出演:竹内結子/西島秀俊/大沢たかお/小出恵介/宇梶剛士/丸山隆平/津川雅彦/渡辺いっけい/遠藤憲一/高嶋政宏/生瀬勝久/武田鉄矢/染谷将太/金子ノブアキ/金子賢/鶴見辰吾/石橋蓮司/田中哲司/三浦友和/今井雅之
公式HP:http://strawberrynight-movie.jp/
関連商品
ポニーキャニオン (2013-07-17T00:00:01Z)
¥4,098
ポニーキャニオン (2013-01-23)
売り上げランキング: 7,018
売り上げランキング: 150
売り上げランキング: 905
売り上げランキング: 1,297
ポニーキャニオン (2012-02-29)
売り上げランキング: 4,317