スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッション / Spy Kids 4: All the Time in the World
ロバート・ロドリゲス監督の「子どもを楽しませたい!」というサービス精神がたーっぷりつまった映画『スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッション』。
特に本作は4Dということで、映画上映中の観客にも“4Dミッションカードをこすってにおいを出す”というミッションを与えられています。
これが意外にもかなり楽しく、「ここにいるみんなで一緒にミッションをこなしている」というアトラクション感覚を味わうことのできるのです。
こんな楽しいアトラクション・ムービーの細かい矛盾やムリな設定に難癖をつけるのは、それこそ大人気ないヤボな人間のやること。
ロドリゲス監督のサービス精神を、一緒になって楽しみ、一緒になって盛り上げる…、そんな楽しみ方がぴったりの、ちびっこが大喜びしそうな作品です。
<STORY>
出産を機に引退したOSSの敏腕スパイ・マリッサ。出産後は夫のウィルバーと、彼の双子の連れ子、レベッカとセシル、そしてベビーの5人で平和に暮らしていた。引退から1年が経った頃、史上最悪の悪党・タイムキーパーが再び姿を現し、マリッサはOSSに復帰を余儀なくされる。しかし、マリッサの留守に悪者が家を襲い、双子たちは初めてマリッサの正体を知る。OSS本部に逃げ込んだ彼らは、新たなスパイキッズとして立ち上がることになる!
<Cheeseの解説>
「スパイキッズ」シリーズ前三部作と言えば、アントニオ・バンデラス&カーラ・グギノ演じるベテランスパイの両親と、アレクサ・ヴェガ&ダリル・サバラ演じるカルメン&ジュニの姉弟スパイキッズの活躍を描く物語でした。
しかし、本作ではパパ&ママは出て来ず、カルメン&ジュニも既にスパイキッズを引退しています。
そこで登場するのは、ジェシカ・アルバ演じるマリッサ。
カルメン&ジュニの伯母である彼女は、出産ギリギリまでスパイとして働いていたというOSSの敏腕スパイ。
彼女も出産を機にスパイを引退しますが、ひょんなことから彼女の夫の連れ子である双子の姉弟、レベッカとセシルがスパイキッズとしてデビューすることになるのです。
この新スパイキッズの二人が、小生意気でこまっしゃくれていて、とても可愛いです。
前スパイキッズは、どちらかというとビジュアル重視ではなかったですからね。。。
まあ、ストーリーにはどこかムリがあるし、いろいろありえない点も多いのですが、そこはあえて狙って作られているのでしょう。
大人が“大人向け映画を観る”を観るつもりで観に行くとかなり裏切られるかもしれませんが、“子ども向け映画を体験する”というつもりでいくと、かなり楽しめるハズ。
「なんでクロノサファイヤを普通に持ってたんだ」とか、「1年間普通に仕事してたんなら、何かしらもっと手は打てただろう」などとヤボなツッコミは入れずに、童心に戻って楽しんで欲しい一作です。
『スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッション』(89分/アメリカ/2011年)
原題:Spy Kids 4: All the Time in the World
公開:2011年9月17日
配給:松竹、アスミック・エース
劇場:新宿ピカデリーほか全国にて
製作総指揮:ボブ・ワインスタイン/ハーヴェイ・ワインスタイン
製作・監督・脚本・撮影・音楽:ロバート・ロドリゲス
出演:ジェシカ・アルバ/ジョエル・マクヘイル/アレクサ・ヴェガ/ダリル・サバラ/ローワン・ブランチャード/メイソン・クック/ベル・ソロサーノ/ジェニー・ソロサーノ/ジェレミー・ピーヴン/ダニー・トレホ
声の出演:リッキー・ジャーヴェイス
公式HP:http://sk4d.com/
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