【映画レビュー】S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE
警察庁特殊急襲捜査班“National Police Safetyrescue”(NPS)という特殊部隊を描いたドラマ「S-最後の警官-」の映画版となる本作『S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』。
主人公の“鉄拳の突一”神御蔵一號を向井理が演じ、彼のライバルである“復讐のスナイパー”蘇我伊織を綾野剛が演じています。
基本的にドラマの続きではあるものの、ドラマ版を見ていなくても理解できるので、初見の方も安心して楽しめます。
それにしても、こんな国際テロリストって、いるんでしょうか。。。
日本で日本人がテロをする物語って、どうしても動機が観念的に描かれてしまうのが、物語として弱さを感じてしまいますね。。。
STORY
SAT(警視庁特殊部隊)の機動力と、SIT(警視庁特殊班捜査係)の捜査力を併せ持つ、警察庁特殊急襲捜査班・NPS。NPSの神御蔵一號のもとにバスジャックの知らせが入る。そのバスには海上保安庁特殊警備隊・SSTの隊長・倉田の息子が乗っていた。時を同じくして、核燃料を積んだ輸送船が太平洋沖でテロリストに乗っ取られ、東京湾の中に入ってきた。そのテロの首謀者は、NPSの因縁の敵、正木圭吾。NPS、SAT、SSTは合同で捜査に当たる。
解説
日本の治安を守るために警察組織に存在する“二つのS”、SAT “Special Assault Team”(警視庁特殊急襲部隊)とSIT “Special Investigation Team”(警視庁特殊班捜査係)。
この映画『S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』は、SATの機動力と、SITの捜査力を併せ持ち、国内すべてを管轄とする新たな“S”として、警察庁特殊急襲捜査班“National Police Safetyrescue”(NPS)という組織が登場します。
さらに、本作にはもう一つの“S”も登場。
それは、“ポセイドン”の異名を持つ海上保安庁のSST “Special Security Team” (海上保安庁特殊警備隊)です。
本作の悪役は、ドラマからNPSに因縁のある国際テロリスト・正木圭吾(オダギリジョー)。
彼は、ある政治家の手引きのもと、核燃料を積んだ輸送船をシージャックし、そのまま東京湾に突っ込み、自爆しようとします。
もしその計画が実行されれば、関東全域は放射能に汚染され、日本が壊滅してしまう…。
そんな最悪の事態を防ごうと、NPS、SAT、SSTのメンバーが、それぞれの命をかけて、日本を守ろうとするのです。
向井理、綾野剛、大森南朋、高嶋政宏、青木崇高といった鍛え上げた男たちが、それぞれの想いで日本を守ろうと立ち上がる、命をかけた戦いはなかなか感動的。
彼らのような屈強な男たちが、我々の生活を守ってくれていると思うと、かなり心強いです。
ただ、どうしても惜しいと思ってしまうのが、テロリストがテロを起こすための理由の、説得力のなさです。
この現代日本で、日本を壊滅させようとするテロを起こす日本人を描くには、あの理由では弱い気が…。
どうせであれば、正木をもっとクレイジーでサイコパスなキャラクターにした方が、説得力が出たのかもしれません。
作品情報
『S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』(120分/日本/2015年)
公開:2015年08月29日
配給:東宝
劇場:全国にて
原作:小森陽一
原作作画:藤堂裕
監督:平野俊一
脚本:古家和尚
音楽:高見優/木村秀彬
出演:向井理/綾野剛/新垣結衣/大森南朋/平山浩行/池内博之/高橋努/吹石一恵/朝加真由美/本田博太郎/土屋アンナ/高嶋政宏/近藤正臣/菅原大吉/青木崇高/辰巳琢郎/オダギリジョー/本宮泰風/平山祐介/淵上泰史/ふせえり/平岩紙/朝倉えりか
Official Website:http://www.s-lastpoliceman-movie.com/
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