【映画レビュー】ゴースト・エージェント R.I.P.D. / R.I.P.D.
私にとって、長らく“パッとしない方のライアン”と言えば、ライアン・フィリップだったのですが、ここ最近、ライアン・フィリップに代わって台頭して来ているのが、ライアン・レイノルズです。
いろいろな映画にいい役で出演しているのですが、なんかいまいちパッとしないイメージが。。。
その二代目“パッとしない方のライアン”が製作・出演しているのが、この映画、『ゴースト・エージェント R.I.P.D.』。
なんというか、何も考えずに楽しめる、お金のかかったおバカムービーです。
実は、こういうの、嫌いじゃない。
あ、余談ですが“パッとしない方のライアン”の二人は、嫁(元嫁含む)のキャリアと比べてどうも見劣りしてしまう点でも似ています。
ライアン・フィリップの元嫁はリース・ウィザースプーン。
ライアン・レイノルズの元嫁はスカーレット・ヨハンソン、現嫁はブレイク・ライヴリー(ドラマ「ゴシップ・ガール」のセリーナ・ヴァンダーウッドセン役)。
なんだろう、あのなんとなくパッとしない感じが女心をくすぐる点も、似ているのでしょうか。。。
<STORY>
ボストン市警の刑事・ニックは凶悪犯のアジトに踏み込もうとし、殉職してしまう。彼を撃ったのは、相棒の刑事・ヘイズだった。天国へ行くはずだったニックは「R.I.P.D.」という悪霊を取り締まる死後の世界の秘密組織に連れ込まれ、そこのエージェントとなることに。ニックの相棒となるのは、西部開拓時代の保安官だったベテラン・エージェントのロイ。ニックはロイとともにこの世に戻り、悪霊たちをあの世に連れ帰る任務に就く。
<解説>
この映画の原題となっている”R.I.P.D.”とは”Rest in peace(安らかに眠れ)”と”Police Department”を合わせた造語”Rest In Peace Department”の略。
NY市警を表す”N.Y.P.D.”、LA市警を表す”L.A.P.D.”を思わせる、“安らかに眠るべき”あの世の警察といった存在で、この世の秩序を保つため、この世にはびこる悪霊たちを“あるべき世界”に連れ帰るという組織です。
“R.I.P.D.”のエージェントたちは、かつて亡くなった警察官たち。
神の審判を受けに行く途中でスカウトされて、エージェントとなるのです。
ここに集うエージェントたちは、それぞれ自分が亡くなった時の流儀を保っています。
現代の刑事だったエージェントはラフな格好をしているし、制服警官だったエージェントは警官の制服を着ているし、西部開拓時代の保安官だったエージェントはカウボーイのような格好をしています。
ボストン市警だったニック(ライアン・レイノルズ)は、かつて西部開拓時代の保安官だった超ベテラン・エージェントのロイ(ジェフ・ブリッジス)と組むことになります。
このエージェントたちは死んだ人間。
この世に死んだ時の姿のままで戻ってくると、この世に残された人間たちに混乱をもたらしてしまうということで、この世の人間にはまったく違う姿形に見えてしまいます。
ニックの姿は中国系ジイさんに、ロイの姿はスーパーモデルもびっくりの超ナイスバディな金髪美女に見えると言うから、このギャップも面白い。
そんなこんなで、ニックとロイのコンビが、この世で悪事を企む悪霊たちと戦うこの物語。
まあ、後に何かが残るような物語ではないですが、頭を空っぽにして楽しむのにはぴったり。
96分という短さもいいですね。
某黒い服を着た二人組が宇宙人と戦う映画を思わせる作品でもありますが、こういう一見バカバカしい映画は、やっぱり必要なのだと思います。
シリーズ化されたら、やっぱり見ちゃうなー。
別コラム:オトコに見せたいこの映画『ゴースト・エージェント R.I.P.D.』
『ゴースト・エージェント R.I.P.D.』(96分/アメリカ/2013年)
原題:R.I.P.D.
公開:2013年10月18日
配給:東宝東和
劇場:TOHOシネマズ日劇ほか全国にて
原作:ピーター・M・レンコヴ
原案:デビッド・ドブキン/フィル・ヘイ/マット・マンフレディ
監督:ロベルト・シュヴェンケ
出演:ジェフ・ブリッジス/ライアン・レイノルズ/ケヴィン・ベーコン/メアリー=ルイーズ・パーカー/ステファニー・ショスタク/ロバート・ネッパー/ジェームズ・ホン/マリサ・ミラー/マイク・オマリー/デヴィン・ラトレイ/ラリー・ジョー・キャンベル
公式HP:http://ghostagent-ripd.com/
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