【映画レビュー】パイプライン／ 파이프라인

2022/2/2 外国映画は行, 映画レビュー

韓国の地下に流れる石油パイプラインから石油を盗み出す“盗油師”をテーマにした映画『パイプライン』。

ソ・イングクが『君に泳げ！』以来8年ぶりに映画出演を果たした本作は、騙し騙されのコン・ムービー。
『マルチュク青春通り』、『江南ブルース』のユ・ハ監督が、大仕事を企むワルたちの物語を、コミカルに描いています。

STORY

韓国の地下に走る、原油を送るパイプライン。この送油管に穴を開けて石油を盗み出す“モグラ”こと盗油師たちが集められた。黒幕は大企業の後継者であるゴヌ。盗油業界最高の穿孔技術者“ピンドリ”ほか、土木担当“ナ課長”、溶接担当“チョプセ”、掘削担当“ビッグショベル”、監視担当“カウンター”らは古いホテルに泊まり込み、地下を掘削して数千億ウォンの石油を盗み出そうとする。しかし、黒幕のゴヌには非情な計画があり……。

解説

韓国の地下に流れる石油パイプラインから石油を盗み出す“盗油師”をテーマにした映画『パイプライン』。”黒いダイヤモンド”と呼ばれる石油をめぐる、クライムムービーです。

韓国には「한국민족문화대백과사전(大韓送油管公社)」という会社があり、地中パイプラインなど1,208㎞の送油管施設を有しているそうです。
そして、実際に送油菅から石油を盗み出す事件が発生しているのだそう。

地中パイプラインから石油盗む事件が韓国で連続発生
https://fnnews.jp/archives/477

今作『パイプライン』は、そんな盗油事件をコミカルに描いたエンターテインメント作品。
天才穿孔技術者、地中の状況に詳しい土木担当元公務員、怪力の掘削担当、日和見主義で裏切り者の溶接担当、そして大きな野望を抱いて大胆な犯行を計画する黒幕の大企業の後継者……。
一癖も二癖もあるキャラクターたちが、騙し騙され、掘り掘られ、といった形で大騒動が繰り広げられます。

寄せ集めのデコボコチームである彼らは、果たして人生逆転できるのか……？
人生逆転を夢見る、腕に覚えありのクセモノたちが繰り広げる、気軽に楽しみたい犯罪エンターテインメント作品です。

作品情報

『パイプライン』（108分／韓国／2021年）
原題：파이프라인
英題：Pipeline
公開：2022年2月4日
配給：クロックワークス
劇場：シネマート新宿ほか全国にて
監督・脚本：ユ・ハ
脚本：キム・ギョンチャン
音楽：シム・ヒョンジョン／ジョン・フン
出演：ソ・イングク／イ・スヒョク／ウム・ムンソク／ユ・スンモク／テ・ハンホ／ペ・ダビン
Official Website：https://klockworx-asia.com/pipeline/