ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー
南米・インカの言葉で“太陽の祭り”という意味の“インティ ライミ”という名前を持つアーティスト、ナオト・インティライミ。
彼の原点とも言える“旅”の模様をやらせ、仕込みいっさいなしで追ったドキュメンタリー『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー』。
アフリカ・エチオピア、南米・コロンビア、カリブ海のトリニダード・トバコで、堂々と自己主張し、世界を広げていく彼の姿は、いかにも旅人。
どうしてもうちに引きこもりがちな日本人とは思えないポジティブさ、厚かましさに、目からウロコが落ちるような、世界を広げるきっかけを与えてくれるような一作です。
<STORY>
デビュー前に28カ国を515日かけて旅をした経験を持つアーティスト、ナオト・インティライミが、新たな旅に出た。まず訪れたのはエチオピア。現地の人々と触れ合い、彼は自身の音楽を披露する。そしてコロンビアを再訪した彼はかつて影響を受けたミュージシャンに再会。彼のライブに飛び入り出演することに。そしてトリニダード・トバコのカーニバルに参加した彼は、大好きなアーティスト・ケスのライブに参加し、会場を盛り上げる。
<Cheeseの解説>
ナオト・インティライミの旅の様子を、映画『モテキ』の編集を務めた石田雄介が監督したドキュメンタリー『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー』。
ナオト・インティライミがエチオピア、コロンビア、トリニダード・トバコを旅し、音楽を楽しむ様子と、彼が帰国して新アルバムを作り出す様子を描いています。
エチオピアで現地の人のマネをして体調を崩したり、コロンビアで音楽フェスに出してもらえなかったり、現場監督に追い返されたり、カッコ悪い様子も描かれていたりします。
でも、そのカッコ悪さやくやしい思いをバネにして、次のステップに上がっていっているところは、彼の持つパワーなのだと思います。
彼の自己中心的なポジティブさをただ絶賛しているのではないところは、好感が持てますね。
私はこれまで彼の音楽をあまりきちんと聞いたことがないのですが、テレビやCMソングなどで聞いていた印象では、ストレートでポジティブ、シンプルな歌を歌う元気なアーティストという印象。
彼がコロンビアやトリニダード・トバコで出会ったミュージシャンたちに
「お前の音楽、いいねー。一緒にライブやろうぜ!」
と言われているのを見てちょっと不思議だったのですが、彼のようなストレートな歌は、日本語を理解する人が聞くと単純に思えますが、日本語を解さない人がただ“音”や“フィーリング”で聞いた方が評価が高いのかもしれませんね。
日本人アーティストが海外で認められるには、坂本九の「上を向いて歩こう」のように、ストレートなメロディライン、シンプルな歌詞の方がいいのかもしれません。
ちょっとはた迷惑なくらいのポジティブさでガンガン体当たりで前進していくアーティスト、ナオト・インティライミ。
このドキュメンタリーを観て、三度目のデビューにして、彼がここまで辿り着いた秘訣を知ることができました。
個人的には、トリニダード・トバコの音楽フェスのシーンが、かなり気になりました。
すっごく楽しそうで、パワフルで、ぜひ行ってみたい!
ナオトと意気投合して彼と一緒にライブをしていたミュージシャン・ケスの音源もさっそく買ってしまいましたよー。
『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー』(119分/日本/2013年)
公開:2013年4月13日
配給:東宝映像事業部
劇場:TOHOシネマズ日劇、新宿バルト9ほか全国にて
監督:石田雄介
出演:ナオト・インティライミ
公式HP:http://www.naoto-tabiuta.com/
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