【映画レビュー】土竜の唄 潜入捜査官 REIJI
映画冒頭から、全裸で車にくくりつけられた生田斗真のあられもない姿や顔芸を見ることができる映画『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』。
監督・三池崇史、脚本・宮藤官九郎という二人の悪ふざけ悪ノリがなかなか楽しい一作です。
しかし、前半の警察パートのノリと勢いが、後半の潜入パートになってなくなってしまっている点が、かなり惜しい…。
でもまあ、前半のあの勢いが続いていたら、映画として成立しない気もするので、それはそれで良いのかもしれません。
<STORY>
月間始末書枚数ワースト記録を誇る交番勤務の巡査・菊川玲二。正義感は人一倍強い彼は、警察をクビになり、土竜と呼ばれる潜入捜査官となれという命令が下る。暴力団・数寄矢会に潜入し、合成麻薬MDMAの密売ルートを探れと言うのだ。数寄矢会傘下の亜湖義組の若頭でクレイジーパピヨンと呼ばれる日浦匡也に気に入られた玲二は、彼の盃を受けることに。しかし、関東進出を目指す関西の暴力団・蜂乃巣会の猫沢一誠から狙われることに…。
<解説>
交番勤務の若い巡査が、警察及び厚生労働省の麻薬取締部(マトリ)からの指示により、暴力団に潜入する模様を描くこの作品。
この映画を観て何が楽しかったと言うと、やはり濃い俳優陣の顔芸ではないでしょうか。
主演の生田斗真の他、警察署署長の吹越満、潜入捜査官養成係の遠藤憲一、マトリの皆川猿時ら、“善”というべき人びとも濃い顔&悪人顔。
これが暴力団側となると数寄矢会系亜湖義組の若頭の堤真一、亜湖義組組長の大杉漣、亜湖義組の若頭補佐山田孝之、数寄矢会会長の岩城滉一と、こわカッコいい&濃いおにい樣方が顔を揃えています。
さらに、数寄矢会と対立することになる関西の暴力団・蜂乃巣会の血引一家若頭補佐の岡村隆史、ヒットマンの上地雄輔など、人体改造と呼べるんじゃないかと思うほどの入れ墨で、既に誰が誰だか判然としない。。。
そんなコワモテの俳優陣が、悪ノリとも呼べるような悪人顔で顔芸を繰り広げているわけです。
まあ、冒頭でも言ったように、登場人物の人数が増えていくほど、勢いが削がれていくのはもったいないですが、ストーリーをまとめるためにはしょうがないのかもしれません。
でも、肝心の潜入捜査のスリリングさが薄れ、オトコ同士の友情物語にシフトチェンジしていき、麻薬の密売ルート解明がぐだぐだになっているのは、ちょっといただけない気もします。
高橋のぼるの原作コミック「土竜の唄」がまだまだ連載中のため、はっきり終わらせることができなかったのでしょうか。。。
こちら、続編がどういう風に繋がっていくのか、そこも気になりますね。
『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』(130分/日本/2014年)
公開:2014年2月15日
配給:東宝
劇場:全国にて
原作:高橋のぼる
監督:三池崇史
脚本:宮藤官九郎
音楽:遠藤浩二
主題曲/主題歌:関ジャニ∞
出演:生田斗真/堤真一/仲里依紗/山田孝之/岡村隆史/上地雄輔/吹越満/遠藤憲一/皆川猿時/岩城滉一/大杉漣
公式HP:http://mogura-movie.com/
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