【映画レビュー】ミニオンズ / Minions
『怪盗グルーの月泥棒 3D』、『怪盗グルーのミニオン危機一発』などで、そのかわいらしくも正体不明の黄色い存在感で人気を博してきたミニオン。
日本では、フジテレビ製作の映画の冒頭に流れるムービング・ロゴでもおなじみですね。
日本でももちろん、本国アメリカでも大人気のキャラクター・ミニオンたちを、スタジオがほっておくわけもありません。
ミニオンを生み出したスタジオ、イルミネーション・エンターテインメントは、彼らのキュートで摩訶不思議なキャラクター性を全面に打ち出した映画を製作しました。
その名も、『ミニオンズ』。
恐竜時代から原始時代、古代エジプト時代、大航海時代、暗黒時代、フランス革命時代と、様々な時代の彼らの勇姿とドジっぷりを思う存分見せてくれます。
それにしても、ミニオンたち、意外とものすごく長生きだったのね。
様々な気候や文明に適応し、そして様々な種と交流できる彼ら、G以上の生命力を持っているのかもしれません。。。
<STORY>
太古の昔から地球上に存在してきた黄色い生命体・ミニオン。彼らは最強最悪のボスに仕えることを旨とし、様々なボスに仕えてきた。しかし、ドジなミニオンたちのせいで、ボスは次々に命を落としてしまう。氷の洞窟で生きがいのない生活を送っていたミニオンたちだが、ケビンとスチュアートとボブの3人がボス探しの旅に出る。そして1968年のニューヨークにたどり着く。やがて彼らは女性の大悪党、スカーレット・オーバーキルと出会い、彼女の手下になるのだが…。
<解説>
黄色い生物のミニオンは、最強最悪のボスに仕えることを生きがいにして生きている、キュートなヤツら。
Tレックスことティラノサウルスや、原始人、ドラキュラ、ナポレオン、雪男など、様々な最強な悪党に仕えてきました。
しかし、ボスたちはすぐ死んでしまうため、彼らは雪と氷に閉ざされた土地で失意の日々を送っていました。
そんな中、新たなボスを探そうと立ち上がったのが、ケビン、スチュアート、ボブの3人。
しっかり者のリーダー、ケビンに、バナナとロックが好きなお調子者のスチュアート、オッドアイがかわいいちびっこの甘えっ子・ボブ。
彼らは長い旅の末、1968年のニューヨークにたどり着きます。
そして、ロックの洗礼を受け、デニムのつなぎをゲットし、今風の姿に。
そこで、フロリダ州オーランドで(“コミコン”ならぬ)“ヴィラコン”という悪党が集まるコンベンション、大悪党大会が行われることを知ります。
そして、彼らはそこで女性の大悪党、スカーレット・オーバーキルの手下の座を見事ゲット。
スカーレットと彼の夫・ハーブの命令で、英国王室にある女王の王冠を盗みにいくことになるのです。
そこでなぜか、ボブが英国国王になってしまうという。。。
ピエール・コフィンの発する妙な言語を話す、黄色くかわいいヤツら、ミニオンが、1960年代のアメリカやイギリスで悪事を働くこの作品『ミニオンズ』。
悪事と言っても、ミニオンたちのことですから、まあ、どんな顛末になるかは言うまでもありませんね。
悪事を目的にしているにも関わらず、なんだかんだで、彼らは観るものを笑顔にしてくれます。
彼らのチョコマカした動きと、大冒険、そして彼らの未来のボスとの出会いの模様を、無邪気に楽しみたい、そんなキャラクター・ムービーです。
“ヴィラコン”やエリザベス女王のエピソードだの、たっぷり詰まった製作陣の遊び心に、ニヤニヤさせられっぱなしです。
『ミニオンズ』(91分/アメリカ/2015年)
原題:Minions
公開:2015年07月31日
配給:東宝東和
劇場:TOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて
製作総指揮:クリス・ルノー
製作:クリストファー・メレダンドリー
監督:ピエール・コフィン/カイル・バルダ
脚本:ケン・ダウリオ/シンコ・ポール
音楽:ヘイター・ペレイラ
声の出演:サンドラ・ブロック/ジョン・ハム/マイケル・キートン/アリソン・ジャネイ/スティーヴ・カレル/スティーブ・クーガン/マイケル・ビーティ/ケイティ・ミクソン/ジェフリー・ラッシュ/ジェニファー・ソーンダース/ポール・ソーンリー/真田広之/デイヴ・ローゼンバウム
声の出演(日本語吹替版):天海祐希/宮野真守/設楽統/日村勇紀/藤田彩華/LiSA/笑福亭鶴瓶/山寺宏一/雨蘭咲木子/銀河万丈/青山穣
Official Website:http://minions.jp/
Backlot Music (2015-07-10)
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