【映画レビュー】崖っぷちの男 / Man on a Ledge
一見、地味なタイトルに思える映画『崖っぷちの男』。
サム・ワーシントンを主演に迎え、人生も崖っぷち、リアルに落ちたら死んでしまうところにたったオトコの一世一代の賭けを描いている作品です。
冷静に考えると、「いつ計画したの?」「どうやってその工作したの?」と疑問がいろいろ湧いてきたりするところもありますが、謎解き要素もあり、サスペンスもあり、ラテン娘の健康的なお色気もありの、なかなか楽しい作品だと思います。
<STORY>
NY市警の元警官ニック・キャシディは、30億円のダイヤモンドを横領した罪で刑務所に服役していたが、父の葬儀に参列した後に脱獄してしまう。その後、キャシディはニューヨーク・マディソン街にあるルーズベルト・ホテルに現れ、チェックインした。そして彼はおもむろに地上60メートルにある客室の窓の外に立ち、NY市警の交渉人リディア・マーサーとの交渉を要求する。マスコミや野次馬が見つめる中、彼は何をしようとしているのか…。
<解説>
ニューヨークにあるルーズベルト・ホテルの窓の外に立ち、自殺しようとする元警官、ニック・キャシディ。
この映画は、サム・ワーシントン演じるニックと、エリザベス・バンクス演じる女性ネゴシエーターが交渉するという形で物語が進んでいきます。
なぜニックは窓の外に立っているのか?
ただ単に自殺したいだけなのか?
窓の外に立つニックは否が応でも目立ってしまい、キーラ・セジウィック演じるレポーターが自殺騒ぎの生中継を始めてしまいます。
こんな自殺騒ぎを起こして、ニックになんの得があるのか…。
やがて、観客にはニックがその騒ぎで何を狙っているのかがわかってきます。
自殺騒ぎでカムフラージュし、ニックは大きな目的を果たそうとしていたのでした。
そのキーパーソンとなるのは、ジェイミー・ベル演じるニックの弟・ジョーイと、ジェネシス・ロドリゲス演じるジョーイの恋人・アンジー。
この二人、気の強い美女と、イケメンながらも彼女の尻に敷かれるオトコという感じで、関係性がなんともキュート。
サスペンスにこういう美男美女カップルがいると、ストーリーがグッと盛り上がりますね。
この映画『崖っぷちの男』、102分間、確実に楽しませてくれる、手堅いサスペンス・アクションだと思います。
別コラム:オトコに見せたいこの映画『崖っぷちの男』
『崖っぷちの男』(102分/アメリカ/2012年)
原題:Man on a Ledge
公開:2012年7月7日
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
劇場:丸の内ルーブルほか全国にて
監督:アスガー・レス
出演:サム・ワーシントン/エリザベス・バンクス/エド・ハリス/ジェイミー・ベル/アンソニー・マッキー/ジェネシス・ロドリゲス/キーラ・セジウィック/エドワード・バーンズ/タイタス・ウェリヴァー/ウィリアム・サドラー
公式HP:http://disney-studio.jp/movies/gakeppuchi/
Man On a Ledge (Music from the Motion Picture) – Henry Jackman
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