【映画レビュー】カンフー・ヨガ / 功夫瑜伽
中国のカンフーとインドのヨガ、ジャッキー・チェンが香港映画とインド映画を合体させた映画『カンフー・ヨガ』。
インドと中国という二大映画大国の合作ということで、全世界累計で280億円の興行収入を記録し、ジャッキー史上ナンバー1ヒット作となりました。
ジャッキーがカンフーの達人の考古学者で、インドの美女とともに中国の氷穴やドバイ、インドでインディ・ジョーンズばりの大冒険を繰り広げるというアクション作品で、さらにジャッキーがボリウッドダンスまで繰り広げるとなると、もうジャッキーファン的にはテンションがダダ上がりで、観に行かずにはいられないと言えましょう。
まあ、タイトルにあるヨガ要素がじゃっかん薄いのが、ちょっと気になったりもしますが。。。
<STORY>
カンフーの達人でもある中国人考古学者・ジャックのもとに、インド宮殿博物館のアスミタ博士が訪ねてきた。西暦647年、天竺のマガダ国が唐へ献上しようとし、そのまま消えてしまった財宝を探して欲しいと言うのだ。ジャックは助手のシャオグァン、ヌォミン、そして旧友の息子でトレジャーハンターのジョーンズとともに崑崙山脈の氷河地帯へ向かう。その地下空間で伝説のダイヤモンド「シヴァの目」を発見するが、謎の集団に襲われてしまい…。
<解説>
ジャッキー・チェンが中国の考古学者を演じる本作。
冒頭で述べたように中印合作である本作、中国が誇るアクションスター、ジャッキー・チェンが老体に鞭打って頑張るなか、中国の若手人気俳優アーリフ・リーやEXOのレイ、インドのスターソーヌー・スードら、各国のイケメンを取り揃えています。
さらにインドの美女、ディシャ・パタニとアミラ・ダスツール、さらにヨガインストラクターとしても有名な中国女優、ムチミヤも投入。
ジャッキーの盟友スタンリー・トン監督は、(カンフー)アクション、ヨガのできる人材を取り揃えて、この作品を作り上げているのです。
作品のテイストも、パートパートでさまざまなチャレンジを行っています。
冒頭の古代インドのシーンは、まるで『300<スリー ハンドレッド>』や『エンジェル ウォーズ』のようなCGバリバリのザック・スナイダーテイスト。
そこからアイスランドロケで撮影された古代の氷穴シーンはインディ・ジョーンズ風味をまぶしたアドベンチャー・ムービー風。
さらにドバイに飛んで、豪華なオークションシーンや、フェラーリ、ランボルギーニ、ブガッティなどの特注車を駆使し、さらに後部座席には生きたライオンを乗せてのカーチェイス。
(これらの高級車はドバイの王族から借り、高速道路も撮影のために封鎖するなどの便宜を図ってもらっての撮影だったとか)
そして、インドに行ってはちょっとステレオタイプなアメージング・インド描写で小ギャグをかまし、そして寺院の地下での大冒険と新発見につなげていくのです。
極め付けは、最後のボリウッドダンス。観ているこちらが一緒に踊りだしたくなる楽しさ満載なのです!
確かに、ストーリーはグダグダな部分もあるし、「病院に行って来い」と言われたままで消えてしまいクライマックスシーンには登場させてもらえないメインキャストもいたりして、細部の甘さを感じさせますが…。
でもまあ、スタンリー・トン、ジャッキー・チェンが揃っているとあれば、アクション性とエンターテインメント性は十分に保証付き。
何も考えずに笑顔で観たい、エンターテインメント魂が炸裂した痛快娯楽作品なのでした。
『カンフー・ヨガ』(107分/中国=インド/2017年)
原題:功夫瑜伽
英題:Kung Fu Yoga
公開:2017年12月22日
配給:KADOKAWA
劇場:全国にて
監督・製作:スタンリー・トン
製作:バービー・トン
製作総指揮:チー・ジェンホン
製作総指揮・アクション指導・出演:ジャッキー・チェン
出演:アーリフ・リー/レイ/ソーヌー・スード/ディシャ・パタニ/アミラ・ダスツール/エリック・ツァン/ムチミヤ/チャン・グオリー
Official Website:http://kungfuyoga.jp/
売り上げランキング: 310,014
売り上げランキング: 442