【映画レビュー】こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!
私が子どもの頃から続いているマンガ、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」がSMAPの香取慎吾主演で映画化されました。
タイトルも『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!』。
どこか聞いたことがある、狙った感じのタイトルです。
というか、勝どき橋って割と簡単に封鎖できそうな気がするよね…。
<STORY>
葛飾区亀有公園前派出所勤務の巡査・両津勘吉は、小学校の時に一ヶ月だけクラスメイトだった沢村桃子と再会する。旅一座の女座長として全国を回っている桃子は、シングルマザーとして小学生の娘・ユイを育てていた。桃子との再会に浮かれる両津は、仕事そっちのけで芝居の手伝いをし、退職して桃子との結婚したいと妄想を膨らませる…。そんな時、ユイのクラスメイトの誘拐事件が発生するが、誘拐されたのは洋服を取り替えたユイだった…。
<解説>
なんと、「週刊少年ジャンプ」で1976年から連載され、“少年誌の最長連載”というギネス記録を持つという人気コミック「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。
亀有の名物警官・両さんこと両津勘吉を香取慎吾が、派出所の大原部長を伊武雅刀が、両さんの後輩警官・中川を速水もこみちが、同じく後輩の婦人警官・麗子を香里奈が演じています。
この映画は、2009年にTBS系列で放映されたドラマの映画化なのですが、私はドラマは見ていなかったので、本作で初めて観たのですが…。
実はどんなものなんだろうとちょっと危ぶんでいたのですが、想像していたよりは面白かったです。
特に中川のあの黄色い制服。
速水もこみちの日本人離れしたスタイルが、現実味を感じさせなくて、マンガっぽくて良かった。
それと、大原部長を演じた伊武雅刀も、かなりマンガにそっくりですね。驚きました。
作品はというと、前半のほのぼの人情ドラマと、後半のシリアス刑事ドラマの対比がなかなか面白いのではないでしょうか。
特に、誘拐事件が発生してから、本庁からキャリア刑事・沢村一樹を中心とする誘拐事件本部が設定されてからの、ハードな刑事ドラマ的演出と、両さんを中心とするギャグ的演出の落差が、うまく処理されているのに驚きました。
いわゆる警察ドラマシリーズ、「踊る大捜査線」シリーズや「相棒」シリーズなどでよく見る本庁の刑事による捜査本部のシリアスな雰囲気。
その既視感を利用して、捜査本部の冷たく張りつめた空気と、地回りをしている両さんたちが見せる、熱く一生懸命な空気、このふたつの空気がうまい具合にミックスされていて、どちらも新鮮にみることができました。
さて、タイトルにも“葛飾区亀有”との地名が入っているこの作品、亀有や葛飾、浅草などでも多くロケ撮影されています。
私はあまり城東方面に土地勘がないのですが、このあたりをよく知っている人ならば、かなり楽しめるのではないでしょうか。
『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!』(112分/日本/2011年)
公開:2011年8月6日
配給:松竹
劇場:全国にて
監督:川村泰祐
原作:秋本治
出演:香取慎吾/香里奈/速水もこみち/伊武雅刀/沢村一樹/深田恭子/谷原章介/平田満
公式HP:http://www.kochikame-movie.jp/
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